生田正治FEC副会長・商船三井(株)最高顧問が岡田克也外務大臣を表敬訪問
2010年05月11日更新
第1次FECニュージーランド経済事情等調査団の訪問結果を踏まえて提言を行う
とき
平成22年(2010)5月11日(火)16時〜16時20分
ところ
外務本省・大臣応接室
概要
平成22年5月11日(火)に生田正治FEC副会長が第1次NZ経済事情等調査団の訪問結果を踏まえた提言を行うため岡田外務大臣を表敬訪問
内容
第1次FECニュージーランド経済事情等調査団の訪問結果を踏まえた提言のため
岡田克也外務大臣、生田正治FEC副会長・商船三井(株)最高顧問、埴岡清至FEC理事長代行兼専務理事、市川恵一外務省アジア太洋州局大洋州課長、笠原謙一同課課長補佐、押見恵理子同課事務官、前田貴俊FEC企画事業部次長
生田団長から、第1次FECニュージーランド経済事情等調査団14名(以下NZ調査団)の団長としてニュージーランド(以下NZ)を訪問しキー首相、グローサー貿易相、マッカリー外相、ボラート中央準備銀行総裁、その他主要な方々と各1時間の会談をしてきた結果を踏まえ、次の3点について岡田外務大臣に提言された。
1、早期FTAの締結がNZ官民共通の願い
(1) オーストラリアとFTA協議を進めているのに何故NZは無理か?という思いが強い
(2) 中国はNZとFTAを結び、中NZ貿易を急増させている。NZへの移民流出も多く、太平洋地域はチャイナ・シャドーの影響が大きい。早く日本も関税を無くし、日NZ貿易の増加により中国の影響を薄めて欲しい、と願っている。
(3) フォンテラ協同組合のフェアリー会長は中国進出を危惧。中国に買い占められ日本の消費者に届かない恐れあり。NZの農業は30年前に補助金全廃。今は国際競争力がある。
2、NZ発電エネルギー
NZの72%は再生可能エネルギー(水力61%、地熱7%、風4%)で、2050年迄に再生可能エネルギーを90%にする。主力は地熱で。日本は自然環境、資源の条件は似ている。友好関係を高めて学ぶべきは学ぶべし。
3、NZのEEZ内の海底資源
NZを取りまく全域だが、特に東岸に原油、天然ガス、メタンハイドレード、金、銅、亜鉛が有り、中国も着目している。地球の南北に似た島国で、EEZは日本が世界第6位、NZは7位、海洋国家として協力を。
◎結論として中国への対抗勢力(counterbalance)となり、再生可能エネルギー、代替エネルギーでの協力、海洋国家としての協力、地下資源の共同開発等大きな視点でNZとのFTAを政治判断で進めるべき。
岡田外務大臣からは、NZご訪問を感謝する。今豪州ともFTAを協議をしているが牛肉、小麦、砂糖及び乳製品で合意にいたっていない。NZの場合は農産品以外で得るものが少なくプライオリティーは低い。EEZの件は、商社等の民間主導で進めるのが望ましい。と答えられたことを受けて、生田団長から、NZは親日的で豊かな人間性を有した知恵の出せる国なので、大臣も訪問されればきっと好きになる。政治判断でご下命して欲しいと述べた。