「日本・ニュージーランド食品安全と食料安全保障」シンポジウムを駐日NZ大使公邸で開催
2009年06月05日更新
民間外交推進協会と在日ニュージーランド大使館主催、NZの食品安全省、農業省両次官らを招く
とき
平成21年(2009)6月5日(金) 14時〜18時半、19時半〜20時
ところ
駐日ニュージーランド大使公邸・ホール
概要
「日本・ニュージーランド食品安全と食料安全保障」シンポジウムを開催
内容
「食の安全を通じて日本とニュージーランドの協力関係に向けて」
民間外交推進協会(FEC)の埴岡理事長とケネディ駐日NZ大使はかねてより、日本での食の安全が大きな社会問題化していることを受けて、一般消費者において比較的にイメージが良いニュージーランド産の食品の安全性について政府、民間、研究者、マスコミ関係者が一堂に介して話し合う場を設けようとのことで今次シンポジウム開催となった。閉会後はレセプションを開催した。
主催者を代表しFEC副会長の田中宏(株)クレハ会長が、今もっとも日本国民が関心の高い食の安全をテーマとしたシンポが開催されることは大変意義深いとあいさつ。ケネディ大使も当大使館来館とシンポ出席に謝意を表すると歓迎の言葉を述べた。続いてNZの食品と安全保障を演題にマッケンジーNZ食品安全省次官が「日本における食品安全行政」について道野英司厚労省輸入食品安全対策室長が、食品安全=NZ企業の視点でハリソン・アンゴワーズ会長ら5名のスピーカーが第1セッションで話した後に質疑応答を行った。
第2セッションはピアソン公使の進行で、「NZ食料安全保障の考え方」をテーマにシャーウィンNZ農業省次官が、日本の食料安全保障の考え方について牛草哲朗農水省食料自給率向上対策室長、「水産物の食料安全保障」をシモンズNZ水産業協議会会長ら5名が講演した後、聴講者のFEC会員らと質疑応答を行ないケネディ大使が総括を行った。シンポにはFEC法人、個人会員はじめ両国政府、消費者団体、大学教授、食品企業らの各界関係者百名が出席した。
閉会後、レセプションに移り大使と田中副会長のあいさつを経てシンポの参会者がNZ産品の料理を賞味しながら両次官、大使らと歓談した。FECからは田中副会長、理事の唐澤佳長帝人(株)副社長、生田正治(株)商船三井相談役、渡邊五郎森ビル(株)特別顧問、米澤泰治米澤化学(株)社長、埴岡理事長、森美可さんが出席した。
ニュージーランド名誉領事でもある内藤明人FEC副会長は前日に同大使館で開催された大使主催の全国名誉領事会議に出席。シンポは欠席した。
第1セッション〔食品安全〕 (司会進行:ニュージーランド貿易経済促進庁 ベンジャミン・ウィルソン参事官) |
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<講演者> | <テーマ> |
ニュージーランド食品安全省 事務次官 アンドリュー・マッケンジー |
ニュージーランドの食品:安全保証 |
厚生労働省 食品安全部監視安全課 輸入食品安全対策室長 道野 英司 |
日本における食品安全行政について |
アンズコフーズ 会長 グレアム・ハリソン |
食品安全:ニュージーランド企業の視点 |
全国消費者団体連絡会 事務局長 阿南 久 |
食品安全に対する私たちの取り組み |
NHK解説委員 合瀬 宏毅 |
日本の「食の安全」報道 |
第2セッション〔食料安全保障〕 (司会進行:在日ニュージーランド大使館 マーク・ピアソン公使) |
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ニュージーランド農林省 事務次官 マレー・シャーウィン |
ニュージーランド:食料安全保障の考え方 |
農林水産省 食料安全保障課 食料自給率向上対策室長 牛草 哲朗 |
日本における食品安全行政について |
三井物産株式会社 食料・リテール業務部 戦略企画室マネージャー 松田 文彦 |
日本の食料安保とビジネス戦略 |
ニュージーランド水産業協議会 会長 オーウェン・シモンズ |
水産物における食料安全保障 |
東京大学大学院農学生命科学研究科 農業・資源経済学専攻教授 本間 正義 |
日本の農政 |
※敬称略・講演順