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額賀福志郎財務大臣を招いての第87回FEC国際問題懇談会を開催

国際問題懇談会

2007年11月21日更新

財務相は来年度予算編成を前にして「成長力強化と財政再建を同時に進めたい。」重要政策の諸問題についてその考え方を率直に語る

日本経済の現状などを熱っぽく話す額賀財務大臣

日本経済の現状などを熱っぽく話す額賀財務大臣

第87回FEC国際問題懇談会会場の様子=ホテルオークラ東京

第87回FEC国際問題懇談会会場の様子=ホテルオークラ東京

とき

平成19年(2007)11月21日(木) 11時45分〜13時40分

ところ

ホテルオークラ東京・本館2階「エメラルドルーム」

概要

額賀福志郎財務大臣を招いての第87回FEC国際問題懇談会を開催

内容

テーマ

 厳しい財政事情下での平成20年度予算編成を前にしての日本の政治、経済現状と取り組むべき諸課題を主題としての財務大臣の講演と続いてのFEC役員との質疑応答を行なう

内 容

 開会に際して埴岡副理事長は、子どものイジメは大人社会のイジメを真似しており、バッシングというイジメ社会体質はエスカレートしている。このイジメ風土はこの国を滅ぼすかもしれない天下の一大事だとあいさつ。

 主催者あいさつで斉藤邦彦FEC理事長は、内外情勢は一段と厳しいと述べ、ロシアにおいても民主化という流れに逆行するような動きが見られるが本席の都甲岳洋元駐ロシア大使からロシア情勢の現状を説明をと話した後、都甲元大使がロシア側から見た諸情勢について説明した。その後、国会の委員会に出席の関係で定刻より遅れて額賀大臣が拍手の中を会場に入場。埴岡副理事長の司会で進行した。閉会時には大臣への激励の言葉など講演に対しての謝辞を埴岡副理事長が述べて終えた。

概 要

 額賀大臣は、10月20日のワシントンでのIMF会議でサブプライムローン問題で直面している国際金融の現状に何故に早くから手を打たなかったのかと注文をつけたと述べ、長期の回復過程にある日本はバブル経済を経験しているので今後とも注意深く見守っていくと説明した後に平成20年度予算編成を前にしての農業の活性化は地方の活性化、基礎年金の国庫負担2分1の引き上げの手当確保、社会保障、個人の能力の向上を目指した教育、若者の職業訓練と非婚化・少子化対策問題などについての考え方を話した後、日本経済の実情は輸出主導の鉄、自動車に依存しているが中小企業や地方の活性化が重要だと指摘し、併せて今後70兆円の社会保障費が増大する中での消費税など税制と財政再建についても自身の考え方を話すなど分かりやすく且つ丁寧に話した。

 講演後の質疑応答でFEC副会長の岩下誠宏(株)ADEKA名誉会長が、特別会計の大幅削減と歳出削減に力を入れることは当然としても社会保障を考えると財政には限りがあり消費税の引き上げはやむを得ないと考える。世界の主要国では2ケタの消費税が一般的だと述べ証券譲渡益課税引き上げは株価暴落の懸念があると語った。続いてFEC理事の宮脇宗嗣RBS証券東京支店顧問が国の格付け問題で主要先進国の全てがトリプルAであるのに日本はA1で上から5番目の低さであり日本は政治力をもっと発揮すべきと警鐘を鳴らす発言と速みやかな手を打つことが重要とそれぞれ質問した。



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