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ガン・ベトナム労働大臣を招き人材育成と違法ストなど労働争議問題について率直な意見を交換する

ベトナム 日越文化経済委員会

2008年04月16日更新

FEC日越文化経済委員会(第23回ベトナム問題研究会)=新日越委員長の岩下誠宏(株)ADEKA名誉会長が歓迎あいさつ

歓迎あいさつの岩下FEC日越委員長

歓迎あいさつの岩下FEC日越委員長

ガン労働相を迎えてのFEC日越経済労働問題懇談会

ガン労働相を迎えてのFEC日越経済労働問題懇談会

とき

平成20年(2008)4月16日(水)  午前8時〜9時40分

ところ

東京・ホテルニューオータニ本館「アザレーア」

概要

ガン・ベトナム労働大臣を招き第23回ベトナム問題研究会を開催。

内容

テーマ

日本とベトナムとの経済関係がめざましく発展する中で様々な課題も生じており、その一つが違法ストライキなどの労働問題であり、この問題についてのベトナム政府の基本的考え方とその対処の方法に関して聞く場とした

内 容

開会に際して埴岡FEC副理事長があいさつ。続いてビン駐日ベトナム大使が人材育成を日本の官民の協力を得て進めたいとの協力要請のあいさつ。埴岡副理事長の紹介を受けてガン労働相があいさつを兼ねて同政府としての労働問題についての考え方を述べた。朝食懇談に移り埴岡副理事長がFEC副会長の瀬在前日本大学総長、岡崎ニッセイ同和火災保険名誉会長、湯下日越委員長代行らの役員を紹介。大臣を囲んで意見交換を行った。閉会に際して岩下委員長とガン大臣が記念品を交換した。

概 要

ベトナム側は大臣の他、駐日大使、国会議員、労働副大臣、労働省の各局長ら15名が出席。岩下委員長は、昨年7月に大臣が就任の祝意と懇談会への出席の謝意を述べ、本日のこの場では最近ベトナムで発生し大きな問題となりつつある労働争議についても大臣と率直な意見交換を行いたいと主催者あいさつ。

ガン大臣は、人材育成については日本に技術研修生として派遣したい今次訪日では厚労大臣、法務大臣とも会いこの件について協議した。又大阪でも技術研修生のフォーラムが開催されるので出席すると語り、労働争議については、駐ベトナム大使、在ハノイ日本商工会役員とも話し合っているが、ベトナムには労働関係法も制定されており法にもとづいて適切に対処したいと述べ、何よりも労使間の円満な話し合いも大切だと考えているが政府としても真剣に取り組むと語った。

引き続いての懇談では湯下博之元駐ベトナム大使が人材育成に係る技術研修生は、ベトナム側は労働力輸出ということでは困る、日本側はあくまでも技術研修制度の枠内で実施しているので再度の相互の理解が必要だ。労働争議で違法ストライキについては政府は法令により厳正に処罰して欲しいと発言した。重原久美春元OECD副事務総長(日本銀行から出向)は企業統治についての考え方を聞いた。大臣は各質問について一つ一つ丁寧に答えた。大臣は発言の中でFECの存在はベトナムにとって大変に重要な組織で両国関係の発展には大変に貢献のことは認識しており深く感謝していると話した。

主な出席者

岩下誠宏 FEC日越文化経済委員長・(株)ADEKA名誉会長、湯下博之 FEC日越文化経済委員長代行・元駐ベトナム大使、瀬在幸安 民間外交推進協会(FEC)副会長・日本大学前総長、岡崎真雄 FEC日越文化経済委員・ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長、重原久美春 経済協力開発機構(OECE) 元副事務総長

 

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