ビン新駐日ベトナム大使着任歓迎昼食会
2008年02月15日更新
第20回FECベトナム問題研究会・昼食会=FEC日越文化経済委員会
とき
平成20年(2008)2月15日(金) 11時45分〜13時45分
ところ
ANAインターコンチネンタル東京ホテル37階
概要
ビン新駐日ベトナム大使着任歓迎会を開催。
内容
ビン新駐日ベトナム大使を招き着任歓迎の昼食会を開催。併せて両国経済関係強化に向けての意見交換
FEC日越文化経済委員会(委員長・武藤高義カルピス(株)常任相談役)は2月15日、ビン新駐日ベトナム大使を招き着任歓迎の昼食会をANAインターコンチネンタル東京ホテルで開催した。開会に際し埴岡副理事長は、「FECとベトナムの交流の歴史は長く20年となる、自分は1967年に初訪問した。武藤委員長のベトナムへの情熱により、FECは日越交流に多くの実績を残したが、ビン大使もハノイでご存知であった」と述べた。主催者を代表して武藤委員長は、「日越委員会が一昨年発足して以来ビン大使とは2度お会いしておりご縁があったが、今次駐日大使ご就任をFECは心から歓迎したい。2度の調査団は有意義な視察・調査を行い、ベトナムでは大きく報道された。昨年11月に初来日のチェット国家主席をFECの朝食会にお招き懇談できたのは感激であった。3月には第3次調査団を派遣するが、日越の持つ潜在的力をお互いに一層活用し紐帯を深めたい。外務省きってのアジア通のビン大使の就任により両国の関係は強化されよう。日本でのご活躍を祈念したい」と祝意と歓迎の挨拶を行った後、武藤委員長のベトナム語の発声(「カンチェン」)で出席者一同ベトナム・ワイン乾杯した。
埴岡副理事長が、「2月にビン大使にお会いした時、人的交流を強調され、現在2500人いる日本への留学生を倍増させたいと伺い、印象的であった」とビン大使を紹介し、ビン大使が就任の挨拶を行った。
昨日、天皇へ信任状を奉呈した。本昼食会は大使として最初の公式活動の場となり感謝している。今年は日越国交樹立35周年だが、FEC発足以来皆様との関係が続いており、自分もズン首相やチェット国家主席の随員として以前からFECと交流をしている。特に、武藤委員長、埴岡副理事長、湯下元大使にはご協力に感謝したい。今後もFEC日越委員会が自分の活動の支えになっていただくことを期待する。
ベトナムの発展に日本の協力・支援は不可欠で、各分野で自分も努力したい。3月にはFEC調査団が訪越し、ベトナム国会議長が来日する。FECの皆様との交流を期待したい。
ベトナムの課題は、インフラ拡充、人材育成、すそ野産業強化、行政簡素化、の4点。インンフラ面では都市交通案件で日本の協力を求めたい。日本への留学生、職業訓練を増加させ、責任感・連帯感を体得させたい。日本語教育にも力を入れ日本語を話せる外交官を輩出させたい。すそ野産業育成、行政改革についても協力して欲しい。百年前の「ズンドー(東に学べ)運動」を復活させたい。
続いて埴岡副理事長はFEC側出席者を順次紹介し、和やかなムードで昼食懇談が行われた。出席者からは大使就任の祝意、ベトナムとの関係、要望が述べられた。
野村全日本空輸(株)最高顧問から、観光客の増加が両国親善に有効でありベトナム線増便を検討中、との発言があり、ビン大使は「歓迎したい。ダナン等の地方都市線の検討も」と述べた。唐澤帝人(株)副社長は、人材育成への協力を申し出るとともに、通関手続き短縮化を要望。ビン大使は「行革が不十分だ。日本の経験を学びたい」と答えた。北阪和興業(株)社長は、政府高官が「学問のすすめ」を勉強したことに感銘を受けた。中国ギョ〜ザ事件以後、エビ養殖事業が注目されている、と述べた。似鳥(株)ニトリ社長は、年間50人の留学生奨学金制度への候補者推薦を大使館へ要望。工場団地で停電が多発するので困っている、と述べた。蜂谷さくらクリニック院長からは、フィリピン並みの医師、看護士、ヘルパーの派遣が要望された。戸田三菱重工業(株)取締役は、ベトナムで小型ジェット機を生産開始する。是非1号機の導入を、と述べた。
武藤委員長よりビン大使へ記念品が贈呈され、ビン大使は、「皆様の本日の貴重なご意見は本国政府へ報告する。次回も意見交換したい」と答礼し、大使から武藤委員長へも記念品が贈られた。