国賓として来日のチエット・ベトナム国家主席(大統領)を招いてのFEC歓迎朝食会開催

とき

平成19年(2007)11月27日(火)　午前7時45分〜9時20分(1時間35分)

ところ

ホテルニューオータニ・本館1階「江戸の間」

概要

チエット・ベトナム大統領を招き歓迎会を兼ねた経済懇談会を東京都内のホテルで開催。

内容

日本政府の招きによる国賓として来日のグエン・ミン・チエット国家主席(大統領)と首席随員のホアン・チュン・ハイ副首相はじめ商工相、計画投資相、科学技術相の閣僚、カップ駐日大使、ビン外務次官ら各省庁次官を含む22名を招き、武藤高義FEC日越文化経済委員長、斉藤邦彦FEC理事長、田中宏同副委員長ら22名の役員が出席して朝食をともにしながら和やかなムードでの懇談の場

埴岡FEC副理事長の開会あいさつ。続いて武藤委員長が「本年3月にFEC経済調査団を率いて訪越した際にはその初日に国家主席に謁見の機会を得て大変に親しく懇談をいただいた」とその際の印象や現在8.5%という高い経済成長率のベトナムとリーダーのその優れた指導力に敬意を表し、さらに発展のためには日本の官民挙げての協力は大切でFECとしてもあらゆる支援をすると歓迎あいさつ。斉藤理事長の発声で両国のより一層の友好関係を願ってと一同で乾杯した後、朝食をともにしての懇談に入った。引き続いて埴岡副理事長が出席のFEC役員を国家主席に対して順次紹介した。

懇談ではFEC監事の千野忠男前アジア開発銀行総裁がベトナムの政治体制と経済政策に関して質問を行った。国家主席は、今日めざましい経済発展を続けているのは日本の官民挙げての協力のおかげだと謝意を含めて答礼あいさつ。その中で政治体制にもふれ旧ソ連の崩壊に学ぶことがあり、同じ失敗を行わないためには党としては常に国民本位の政治を行っている。国民の支持と理解が大原則である。ベトナム型の社会主義を今後とも推進すると述べ、経済政策はハイ副首相、フック計画投資大臣から説明すると話した。主席はそのあいさつの中でFECについてはベトナムに対する大変な愛情を感じていると深く謝意を表した。

続いて埴岡副理事長が主席の公式随員のハイ副首相、ホアン商工大臣、フック計画投資大臣、フォン科学技術大臣、カップ駐日大使、次期大使のビン外務次官はじめ交通運輸次官ら各省庁次官らを順次紹介、その後、もっとも年齢の若い前工業大臣のホアン・チュン・ハイ経済担当副首相が、これまでの農産品を中心とした輸出から産業製品の輸出に農産品も一次産品から加工産品に切りかえたい。現在の人口の70%が住む農村の工業化を推進したいと力強く述べた。フック計画投資大臣もベトナムはWTO(世界貿易機構)に加盟し投資法と会社法を制定したがこの法令によって排除されているものを除き全ての業種の投資を歓迎したいと話した。

閉会に際して日越副委員長の田中宏(株)クレハ会長が、国別の対ベトナム投資実績の第1位は日本であるが力強く発展するベトナムに当社も近々に工場建設を含めた投資を行なうことが予定されていると話し主催者としての閉会あいさつを行った。武藤委員長から主席と公式随員らに記念品を贈り歓迎会を終えた。主席は退席に際してFEC役員一人ひとりと力強く握手し退出した。