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日露文化経済委員会主催で2つの重要な会議を開催。両者が本音で率直な意見交換の場となった

ロシア 日露文化経済委員会

2008年06月03日更新

5月29日に第6回日露経済問題等協議会、6月3日は新ロシア外務次官ら(日本担当)を招き懇談会を順次開催

第6回日露経済問題等協議会(在日ロシア大使館)

第6回日露経済問題等協議会(在日ロシア大使館)

ボロダフキン・ロシア外務次官と埴岡副理事長(左)、ベールイ駐日大使(右)とFEC役員ら

ボロダフキン・ロシア外務次官と埴岡副理事長(左)、ベールイ駐日大使(右)とFEC役員ら

とき

1)平成20年(2008)5月29日(木) 15時〜17時 第6回日露経済問題等協議会
(2)平成20年(2008)6月3日(火) 12時〜14時 第91回FECロシア問題研究会

ところ

(1)在日ロシア連邦大使館 第6回日露経済問題等協議会
(2)ANAインターコンチネンタル東京ホテル「シリウス」 第91回FECロシア問題研究会

概要

日露文化経済委員会主催で2つの重要な会議を開催。本音で率直な意見交換の場となった<

内容

テーマ

 

日露文化経済委員会(委員長・内藤明人リンナイ(株)取締役会長)は、新生ロシア誕生後に民間レベルにおいて日本とロシアとの関係強化に向けての各種事業を積極的に展開している。但し交流に際しては本音で率直な考え方を互いに述べ合うことを前提として実施しており、ロシアから来日の官民のハイレベルの要人を迎えての経済問題懇談会を開催している。ロシア側の当委員会に対しての期待も相当に大きいとの声がロシア側から寄せられている。

概 要

(1)第6回日露経済問題等協議会

FEC日露文化経済委員会(委員長・内藤明人リンナイ(株)会長)は5月29日、在日ロシア連邦大使館と共催による第6回日露経済問題等協議会を在日ロシア大使館で開催した。大使館からは、ガルージン公使、コスチン参事官(政務)、ヤーセネフ参事官(広報)、オヴェチコ参事官(経済)らが出席。FECは日露文化経済委員長代行の都甲岳洋元駐ロシア大使、森敏光元駐カザフスタン大使、野村吉三郎全日本空輸(株)最高顧問、新町敏行(株)日本航空常任顧問らFEC役員・会員が多数出席した。

協議会は、両国間の経済・文化・人的交流の拡大促進の方策を協議することを目的に2006年12月発足し、過去5回開催された。特に、日本側が抱えるビジネス交流上の障害、課題について、在日ロシア大使館側と本音の意見交換を毎回行っており、相互の理解不足を浮き彫りにし、問題解決に向けての具体的提案などが率直に述べられ、双方の出席者から高く評価されている。今回も前回4月の会議結果を踏まえ活発な議論が交わされた。

開会に際して埴岡副理事長が、「メドベージェフ政権発足後初の協議会。FECと交流のある人物が多く重要ポストに入閣し嬉しい」と主催者挨拶。FEC側出席者紹介の後、日露文化経済委員長代行の都甲岳洋元駐ロシア大使が、「42歳のメドベージェフ大統領の新しいロシアの下で日露関係の発展を強く期待する。新大統領の課題と抱負など、いつものように歯に衣を着せずに伺いたい」と挨拶。ガルージン公使から冒頭、FEC25周年への祝意が表され、続いて外交政策、日露関係、内政についての報告、所感が述べられ、懇談に入った。

(2)ボロダフキン・ロシア外務省の日本担当の新次官を招き日露懇談会・第91回FECロシア問題研究会

日露文化経済委員会(委員長・内藤明人リンナイ(株)会長)は6月3日、ロシュコフ前外務次官の後任者のアレクセイ・ニコラエヴィチ・ボロダフキン外務次官(アジア・太平洋諸国、多国間協力担当)の初来日に際して歓迎昼食会・日露問題懇談会をANAインターコンチネンタルホテル東京で開催した。

内藤委員長が欠席のため埴岡副理事長が主催者を代表してあいさつ。あいさつでは新生ロシア誕生後にいち早くロシアに対しての理解増進と交流促進のための各種フォーラムを東京はじめ各地で開催、5次にわたり内藤委員長を団長とする経済ミッションの派遣。93年にロシア民主化支援のエネルギー関係会社幹部を招致しての研修はじめロシア政府要人を招いての日露フォーラムなどの開催実績を述べ、続いて先の大戦では旧ソ連のスターリンは、国際法に違反し旧日本軍将兵60万人を拉致した抑留問題を取り上げて、両国間には不幸な歴史があり多くの日本人は忘れてはいないと語った。

次官は答礼あいさつで、先の大戦ではロシア国民も2千数百万人がナチス独軍の犠牲となったとふれて、最近のロシア情勢と発展する両国関係の現状について話した。都甲岳洋日露委員長代行の音頭で乾杯した後、和食・昼食会をともに両者間で意見交換を行った。野村吉三郎全日空最高顧問は、共同運航便のロシア上空通過に際しては一便のみしか飛行していないのに二便分の通過料が徴収されているので早急に善処して欲しい。松尾邦彦国際石油開発会長は、ロシアの資源開発に協力したいと考えているが現状は国営で当たる傾向が強いのでもっと広く開放してはと提案。瀬在幸安前日大総長は、日大が次官の母校の国立国際関係大学等との教育交流実績を、坂井音重能楽師は文化の香り高いロシアとの文化交流についてそれぞれが意見を述べた。

【ロシア側出席者】ベールイ駐日大使▽サプリン外務省第一アジア局次長▽ルーチン外務次官補佐官▽ガルージン駐日公使▽コスティン同大使館参事官▽ゴロホフ同大使館三等書記官(露側通訳者)

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