内藤明人FEC日露委員長主催でナルィシュキン露副首相を招き経済懇談会を開催
2007年11月06日更新
東京でロシア経済特区のフォーラム等を開催することを副首相とFECが合意する
とき
平成19年(2007)11月6日(火) 8時15分〜9時45分
ところ
ホテルニューオータニ東京本館1階「江戸の間」
概要
ナルィシュキン・ロシア副首相を招き経済懇談会を開催。
内容
日本とロシアとの経済交流促進する上での諸課題について率直な意見交換の場とするためのFEC日露経済問題懇談会を朝食会を兼ねて開催した。ロシア側からは少人数での意見交換の場と事前申し入れがあった。
FEC日露文化経済委員長の内藤明人リンナイ(株)取締役会長は開会に際して「ロシアは資源高騰もあって豊かな資金力を元にして経済発展が続いているが、その中で政府は経済特区を設け整備しておられるが、その政策と実情について話を聞きたい」と歓迎の意を表しあいさつした。
続いて埴岡副理事長が出席のFEC副会長の藤田弘道凸版印刷(株)会長、岡崎真雄ニッセイ同和損保名誉会長と、斉藤邦彦FEC理事長、日露委員の松尾邦彦国際石油開発(株)会長、都甲岳洋元駐ロシア大使ら役員16名を紹介した。その後朝食を兼ねての意見交換を行った。
ナルィシュキン・ロシア連邦副首相(経済担当)は、内藤委員長のあいさつに対して次のとおり答礼あいさつ。「朝食懇談会への招きに謝意を表す。日露関係の発展にFECのこれまでの尽力を高く評価し感謝する」と述べ、引き続いて今回の来日は2日間の短期間であったが福田首相、高村外相ら要人との会談、経済フォーラムなど出席を通じて有意義な場であった。経済界も互いに関心が高いということを感じた。経済運営はこの2年で連邦予算に基づきベンチャー企業創設基金を発足させ開発銀行も開設し産業振興をはかっている。さらには経済特区を各地でスタートさせた。同区のインフラ整備は国の予算で、税制面で優遇措置も講じている。一方、ロシア経済人も日本への経済進出に大変に関心を持っており必要な行動にも着手しており、両国の経済発展はめざましく今年末はその貿易額は200億ドルを突破する見込みだと語った。
内藤委員長は、自社・リンナイの暖房機器等の商品が年間2万台以上がロシアで売れている。以前からガスプロム社の関係会社からリンナイの進出の要請がある。しかしサハリン2のような問題もあり対ロ進出は慎重に考えている。提携しているドイツメーカーと協力しロシアへの投資をとも考えていたが同社が近頃ではより慎重となっており、この際副首相から提携相手の紹介は、などと話した。都甲委員長代行もFECの訪露実績の一部を説明した。閉会に際して副首相は重ねて朝食会への招きにお礼のことばを述べFEC側出席者一人ひとりと握手して退出。森元首相、甘利経産相とのそれぞれの会談に向かった。昼の航空機で帰国した。