ポストプーチンの候補者の一人として静かに注目されているヤクーニ・ロシア鉄道社長を招く
2007年03月29日更新
日露経済懇談会(第73回FECロシア問題懇談会)・FEC日露文化経済委員会
とき
平成19年(2007)3月29日(木) 7時半〜8時半
ところ
ホテルオークラ東京・本館「山里・個室」
概要
ロシアのヤクーニ・ロシア鉄道社長を招きFEC日露経済懇談会。
内容
ヤクーニ氏は、サンクトペテルブルク出身でプーチン大統領の旧友で90年代にはプーチン氏と共に協同組合を設立するなど親しい関係にあり、運輸次官、鉄道省第一次官を歴任し、その後民営化されて鉄道事業を独占的に運営する「ロシア鉄道」の社長に一昨年6月に就任。企業人として事業と文化活動面でも幅広く国際舞台で活躍中。
昨年9月下旬にヤクーニ氏が議長を務めるロシア、インド、ギリシャによるNGO組織の第4回WPF国際フォーラムがギリシャ・ロドス島で開催に際して、WPFから本協会に招待状が届き、内部で選考した結果、FEC日露委員長代行の都甲元駐ロシア大使と同副委員長の瀬在前日本大学総長の2氏を派遣した。両氏は同フォーラムで初めて議長のヤクーニ・ロシア鉄道社長と会い親しく懇談した。同フォーラムにはフランスのジスカールジスタン元大統領、フィリピン国会議長はじめ各界の政治家や著名な学者らが招かれて盛大に催された。
3月27日午後、ヤクーニ・ロシア鉄道社長からFEC東京事務局に突然流暢な英語で埴岡副理事長と話したいとの電話連絡が入った。(同日昼に専用機で日本に到着し都内のホテルにチェックインしてスグに架電)FECは以前から再会の申し入れを行っており、来日の情報を入手し改めて面会依頼を行っていたことへの同氏の速やかな対応であった。
3月29日朝、埴岡副理事長主催の朝食懇談会への招待を快諾し、首相表敬や同氏主催の企業を対象とした説明会等のハード日程の中、ヤクーニ社長は和食の朝食を共に埴岡副理事長、都甲元ロシア大使と瀬在前日本大学総長の4人で親しく懇談した。(FECから6名招待するとの招きに単身一人で出席)
ヤクーニ氏は大統領候補者の一人として目されているだけに貫禄は十分で、しかも英語力は堪能で、説得力もある国際人で、ソ連時代からのリーダー像とは大いに異なる新しいロシアのリーダーにふさわしい人物との印象をFECの3氏は共に受けた。埴岡副理事長が両国の共通性と政治的立場をと述べると「まったく同意する」と答えた。さらには「ロシア国民において人望がある社長に会えて光栄だ」と述べると、政治には色々のとり方があると語った。(ロシアの官僚には人気は良くないとの風評があるが、国民の間での人気は高い)4人でロシア高速鉄道、シベリア鉄道と北朝鮮北東部の鉄道連結事業や文明の対話等々について率直な意見を交換した。5月の第4次FEC訪ロ団員とは喜んで会うので早く期日を知らせて欲しいとモスクワでの再々会について承諾を得た。