ロシア連邦でもっとも安定経済成長のクラスノダール地方のトカチョフ知事一行を招き経済懇談会
2007年02月13日更新
第67回FECロシア問題研究会 FEC日露文化経済委員会
とき
平成19年(2007)2月13日(火)12時〜14時
ところ
ホテルオークラ東京・本館11階
概要
トカチョフ・クラスノダール知事一行を招き第67回ロシア問題研究会。
内容
日本にはなじみの少ない南ロシアの黒海に面したクラスノダール地方と日本との交流を深めることを目的としたトカチョフ同知事一行を招いての本音の懇談会を開催、同地方は次々期の冬季オリンピックの候補地として名乗りを挙げており、そのキャンペーンとしての来日でもあった。
ロシアで最も南に位置するクラスノダール地方のトカチョフ知事が、レメズコフ第1副知事、ムラヴィヨフ副知事らの随員を伴なって2月10日に初来日した。FEC日露文化経済委員会は知事一行7名を招きホテルオークラ東京で昼食会を兼ねての第67回FECロシア問題研究会を開催した。開会に際し埴岡副理事長が歓迎あいさつと野村吉三郎全日空最高顧問、高田重久タカタ代表取締役らのFEC役員を紹介、引き続いて知事が答礼あいさつと同伴者を一人ひとり紹介した後、両者による懇談を行った。
トカチョフ知事は年齢が若く、長身で眉目秀麗、英語も堪能の行動派政治家で選挙にはいかにも強いという印象であった。知事は、初来日であり昨日の祝日は京都に訪れたが日本を大変好きになった、国土面積が狭くてハンディのある日本が世界第2位の経済大国になったことは今回の訪日でよく理解ができたと述べた後、同地方がロシアの平均経済成長が7%の中にあって8%の成長を遂げている理由について詳しく説明した。併せて2014年の冬季五輪の開催地として立候補している同地方の都市ソチのことも述べ、この立候補にはプーチン大統領の全面的支援を得ていると強調した。(知事はプーチン大統領とも関係が深いとの風評がある)その上で日本も隣国でありぜひ応援して欲しいと語った。一行は日本語の名刺、日本語の同地方紹介パンフレットや多くの手土産を持参するなどロシアから来日の地方政府代表団としては初めてと思われる力の入れ方で、やはり知事のリーダーシップを強く感じる一面であった。懇談での野村全日空最高顧問のロシア上空通過に際しての航空機通過料の現在の理不尽な施策の指摘にも早速にも理解を示しロシアにとっても特策ではない友人の運輸大臣に話すと約した。また、FEC経済ミッションの同地方訪問の要請があり、知事がぜひ招き歓迎したいと話した。懇談会閉会後に知事は出席の企業代表者とその場で個別懇談を求めるなど行動派知事のイメージを最後まで印象づけた。