伊藤直彦団長以下日本・モンゴル外交関係樹立40周年記念訪問団が実り多い訪問を終えて帰国
とき
平成24年(2012)9月15日(日)〜9月22日(月) 8日間
ところ
ウランバートル、テレルジ、南ゴビ
内容
民間外交推進協会(FEC)は9月15日から22日にかけて、FEC日本・モンゴル外交関係樹立40周年記念訪問団一行16名を本年8月に新政権が発足したばかりのモンゴルに派遣した。団長は伊藤直彦日本貨物鉄道(株)相談役・(社)日本物流団体連合会会長・FEC副会長兼日本モンゴル文化経済委員会委員長、副団長は松本謙一サクラグローバルホールディング(株)代表取締役会長・FEC理事、顧問は市橋康吉東京大学生産技術研究所客員教授・元駐モンゴル大使・FEC日本モンゴル文化経済員会顧問が務めた 。
【日程】
〈9月15日〉 成田空港特別待合室「S-1」にて結団式。モンゴル航空にて空路ウランバートルへ。
〈16日〉 午前=ウランバートル(ガンダン寺、ザイサン・トルゴイの丘登頂)視察。午後=スフバートル広場見学後、バスにてテレルジへ。遊牧民の家庭(ゲル)訪問。
〈17日〉 午前=チンギスハーン騎馬像見学。バスにてウランバートルへ。午後=鉱業省にてダワージャブ・ガンホヤグ鉱業大臣と会談。外務省にてロブサンワンダン・ボルド外務大臣と会談。ダンバダルジャー日本人抑留中死亡者慰霊碑献花。
〈18日〉 午前=国会議事堂にてデンデブ・テルビシダグワ副首相表敬訪問。GOBIカシミヤ工場直営店訪問。午後=大統領府にてツァヒャー・エルベグドルジ大統領表敬訪問。国立第一病院視察、ビャンバドルジ院長と面会。大使公邸にて清水武則駐モンゴル日本国大使によるモンゴル最新情勢説明と夕食会。
〈19日〉 午前=2班に分かれる。第1班:保健省にてナツァグ・オドバル保健大臣と会談。第2班:道路・運輸省にてバトザヤ・バーサンドルジ道路・運輸省事務次官と会談。環境省にてオヨーン自然環境・グリーン開発大臣と会談。午後=第1班:教育・科学省にてロブサンニャム・ガントゥムル教育・科学大臣と会談。第2班:ウランバートルホテルにてヨンドン・オトゴンバヤル国会議員と会談。合流後、希望者のみ自然史博物館見学。外務省にて北東アジア協会主催夕食会。
〈20日〉 終日=チャーター便にて空路タバントルゴイへ。タバントルゴイ炭田オハーホダグ鉱区視察、ツァンキ鉱区視察。チャーター便にて空路ウランバートルへ。
〈21日〉 午前=自由行動。午後=商工会議所にてツェレンドルジ・ヤンサンジャブ・モンゴル商工会議所副会頭と意見交換。新モンゴル高等学校訪問。
〈22日〉 モンゴル航空にて帰国の途へ。成田空港着。
【団員】
団長=伊藤直彦日本貨物鉄道(株)相談役、(社)日本物流団体連合会会長、FEC副会長兼日本モンゴル文化経済委員会委員長
副団長=松本謙一サクラグローバルホールディング(株)代表取締役会長、FEC理事
顧問=市橋康吉東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学国際研究センター客員教授、元駐モンゴル大使、FEC日本モンゴル文化経済委員会顧問
特別随行員=ペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学大学院教授 、FEC参与
団員=寺澤則忠三菱地所(株)顧問、元日本政策投資銀行副総裁▽本間邦興南ゴビ電源開発(株)代表取締役社長▽西田憲正東横イングループオーナー(創業者)▽縄野克彦(株)ジェイアール貨物・インターナショナル代表取締役社長、元国土交通省海上保安庁長官▽泉山元三八五流通(株)代表取締役社長、東北経済連合会常任理事▽矢野守NPO法人海外医療機器技術協力会事務局長▽伊東孝二野村證券(株)キャピタル・マーケット部シニア・オフィサー▽東伸行(株)国際協力銀行アジア大洋州地域統括▽永田勝志ダイセーロジスティクス(株)代表取締役会長▽西岡直樹大和ハウス工業(株)海外事業部部長、大連大和中盛房地産有限公司副董事長▽菊地元太(株)スタープランニング代表取締役▽仲井力(株)ライズ・ジャパン代表取締役社長
随行員1名
訪問の成果
民間外交推進協会(FEC)は、伊藤直彦FEC日本モンゴル文化経済委員会委員長(日本貨物鉄道(株)相談役・(社)日本物流団体連合会会長)を団長とするFEC日本・モンゴル外交関係樹立40周年記念訪問団を9月15日〜22日に派遣した。
今次訪問団は本年8月のモンゴル新政権成立後、初めての日本からの大型訪問団となった。中国、ロシアという大国と国境を接しているモンゴルでは新政権においても日本を第三の隣国と位置づけて関係強化を望んでおり、政権発足後、早い段階での新閣僚との人脈構築は今後の交流を進めていく上で大変有意義なものとなった。
ウランバートルではエルベグドルジ大統領、ボルド外務大臣をはじめとする閣僚ら(詳細は訪問日程参照)と会談し、経済、物流、教育、保健等広範囲にわたって意見交換を行った。これらを通じて、モンゴルは豊富な鉱物資源開発を基に急速な経済成長を続けているが、今後は原料のままの輸出から、資源を加工し付加価値を加えた輸出にシフトし、併せて輸送インフラを整備することで更なる発展を実現したいとしており、資金面、技術面での日本からの支援や協力が期待されていることが表明された。また、教育の充実と社会の求める人材育成に対する意欲が非常に高く、教育面においても日本の果たせる役割は大きい。
FECでは今後もフォローアップを続けて、今次訪問団の派遣が具体的な成果につながるよう努めたい。