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第3次モンゴル訪問団報告会・解団式を開催

モンゴル 日モ文化経済委員会

2013年09月13日更新

挨拶する伊藤直彦第3次モンゴル訪問団団長

挨拶する伊藤直彦第3次モンゴル訪問団団長

報告会の開催風景

報告会の開催風景

とき

平成25年(2013)9月11日(水)16時〜18時

ところ

如水会館「富士の間」(報告会)/「けやきの間」(解団式)

内容

 FECは9月11日、如水会館にて7月29日から8月4日にモンゴルへ派遣した第3次FECモンゴル訪問団の報告会を開催した。

 報告会では、湯下博之FEC専務理事が「日本とモンゴルの関係は、本年3月の安倍首相の訪問以来戦略的パートナーシップを深化させており、本日からアルタンホヤグ首相が来日し、具体的な関係強化が実現しようとしている。FECは明後日首相歓迎朝食会を開催し、先般のウランバートルに続いての意見交換を予定している。FEC訪問団の特色の一つは、首脳をはじめとする多数の閣僚にお会いして、経済を中心に民間レベルの関係強化を目指すもの。今次訪問団も首相以下多数の閣僚・要人に面会された。概要は報告書に取りまとめ関係各所に配布され、加えて本日の報告会で訪問成果を多数の皆様と共有するもの。昨年に続く3回目の訪問だが具体的な成果をあげるべく継続的に取り組んでいる。皆様にとってモンゴルが具体的な形となって近くなることを祈念したい」と挨拶。藁谷栄外務省上席専門官が、「本日アルタンホヤグ首相一行が来日した。FEC訪問団は過密日程の中で首相以下多くの経済閣僚とお会いされ、13日の首相歓迎朝食会でも意見交換を続けられることになり、日本・モンゴルの全般的関係強化への大きな貢献となり有難く思う。ここ数週間モンゴル経済も動きがある。為替レートがリーマン危機後まで戻っておりかなり弱含みだ。外国投資も減少している模様で、モンゴル側は日本の経済協力への期待が強い。皆様のご健闘を期待する」と来賓挨拶を行った。

 続いて伊藤団長より、モンゴルでの会談内容等はお手元の報告書をご覧いただきたいとした上で、「報告会メモ」に基づき報告(別掲)が行われた。伊藤団長の報告後、人材育成と日本語への関心度、産業開発と日本の関与、物流ビジネス機会についての質疑応答が行われた。
報告会終了後、団員は別室に移動し着席ビュッフェ形式の解団式が行われ、夕食をともに各団員より訪問先の印象やモンゴルへの思い、各社のビジネス展開などが紹介され、和気あいあいで親睦を深めた。


【伊藤団長挨拶】

 各団員は率直な意見を報告書に書き記した。今朝は朝日新聞に、モンゴルの風力発電(「電力の風モンゴルから」)の記事が掲載され、本日の首相訪日も花を添えてくれた。本年3月の安倍首相訪問が7年ぶりの首脳訪問であり、モンゴルでは6月の大統領選挙でエルベグドルジ大統領が再選され、「政治の澱みがなくなった」といわれる。日本も参議院選後の政治情勢が好転し、両国関係は加速されよう。

 新モンゴル高校訪問時にテレビ東京の撮影に遭遇した。日本からモンゴルをどう見たらよいかという内容で、「日本・モンゴル沸騰番付」として放映された。序の口は相撲。愛好者が多いが最近はモンゴル人同士で争ってつまらないとの声もある。小結が米。多くは中国産であり、日本米にも商機がある。関脇は建設。ウランバートルに日本の無償援助で建設された「太陽の橋」「太陽の道」は大変感謝されており、北海道の技術で冬でも道路・ビル建設が可能となった。大関が銀行。HISがハーン銀行を買収し、金融面でも日本は貢献している。横綱は金、銀、銅、石炭、レアアースなどの地下資源。スケールの大きい石炭も権益面の問題やロジスティック面の課題はあるが、両国はウイン・ウインの関係になれると思う。

 3年前のエルベグドルジ大統領の国会演説の中から4点紹介したい。まず、日本の経済援助への感謝の念が強いこと。東日本大震災時には公務員が少しずつ拠出し100万ドルの義援金がいち早く送られたが、涙が出る話だ。次は、モンゴルの天然資源と日本の高度技術が互恵的協力の可能性があること。また、モンゴルは日本の安保理常任理事国入りを一貫して支持している。モンゴル人と日本人は「天からの印」(蒙古斑)をもって生まれ、顔もよく似ている。共通の先祖を持つのではないか。

 朝青龍関にお会いした時、彼は「日本人の出足は早く押しも良いが、後一歩の押しが足りなく、韓国や中国に負ける」と強調された。日本への応援メッセージだ。相手国へ入り込むことが重要で、団員からも「心と心の結びつきが必要」、「具体的内容で話す」などが指摘された。日本への技術協力への期待が強く、具体的な形でもっとモンゴルへ進出できないかと痛感した。JR貨物などではウランバートル鉄道の研修生の受け入れを継続して実施している。皆様と一緒にモンゴル協力を進めたい。

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