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FEC日本・モンゴル外交関係樹立40周年記念訪問団報告会・解団式を開催

日モ文化経済委員会

2012年10月30日更新

実施報告をする伊藤直彦団長

実施報告をする伊藤直彦団長

報告会会場の様子

報告会会場の様子

とき

平成24年(2012)10月30日(火)16時〜18時

ところ

如水会館「富士の間」(報告会)/「けやきの間」(解団式)

内容

 FECは10月30日、如水会館にて9月に派遣したFEC日本・モンゴル外交関係樹立40周年記念訪問団の報告会を開催した。報告会には訪問団々長の伊藤直彦FEC副会長兼日本モンゴル文化経済委員会委員長・日本貨物鉄道〜相談役をはじめ団員12名、ソドブジャムツ・フレルバータル駐日モンゴル国特命全権大使、五嶋賢二外務省経済局審議官、石川浩司外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課長、その他FEC役員・法人会員等合わせて35名が出席した。

 伊藤団長は「今回訪問団でお会いした閣僚の方々がその演説内容を各々の心に持ち、政策としてお話されていることが印象的であった。モンゴルを訪問して、交通インフラの重要性を非常に強く感じた。モンゴルはもっとテンポアップしなくてはいけない。モンゴルの経済発展、日本との関係を含め、モノ・ヒトの動きがもっと効率的・能率的に行われることが必要だ。日本はもっとお金だけでなく技術協力をしなくてはいけない。」と今次訪問団の報告を行った。途中で、今回団一行が訪問した新モンゴル高等学校のジャンチブ・ガルバドラッハ校長(愛称:ガラ校長)が来日されており、急遽報告会にもご出席頂けることになったため、ご挨拶を頂いた。ガラ校長からは「訪問団の皆様が本校を訪問された際に、学校説明をさせて頂き、皆様に感動して頂けたことが嬉しい。私は今後もこの仕事をずっと続け、出来るだけ多くの生徒を日本に留学させ、モンゴルに戻ってきた際には生徒に日本とモンゴル両国の懸け橋になってもらいたい。多くの皆様にご支援を頂き、ここまでやってくることが出来た。この場をお借りして御礼申し上げる。」と挨拶があった。

 報告会終了後、別室に移動してビュッフェ形式の解団式が行われた。夕食をともに、団員全員が訪問先の印象やモンゴルへの思いなど感想を述べ、またフレルバータル大使やガラ校長がご自身の夢を語られるなど和気あいあいとした雰囲気で親睦を深めた。





[伊藤団長報告]

 フレルバータル大使もお話されたように、日本とモンゴルの関係はこれから新しい意味でいいスタートになると思う。エルベグドルジ大統領が2年前に来日され、日本の国会で「モンゴルの民主化20年と蒙古斑」をテーマに演説をされた。今回訪問団でお会いした閣僚の方々がその演説内容を各々の心に持ち、政策としてお話されていることが印象的であった。

 モンゴルを訪問して、交通インフラの重要性を非常に強く感じた。モンゴルはもっとテンポアップしなくてはいけない。モンゴルの経済発展、日本との関係を含め、モノ・ヒトの動きがもっと効率的・能率的に行われることが必要だ。日本が建設した道は10年経っても変わることなく、モンゴルの人は「太陽の道」と呼んでいる。それとは反対に、モンゴルの方が作られた道は、零下40度にもなる国なので、一年経てば立派な道でもすぐボロボロになってしまうそうだ。そうであれば日本はもっとお金だけでなく技術協力をしなくてはいけない。

 滞在中に新モンゴル高等学校を訪問し、ガラ校長と高校3年生の生徒とお会いした。日本に留学して勉強してモンゴルをもっと良くしたい、親への恩返しをしたいという生徒の発言を聞いて、今日本の学校で親への恩という言葉が分かる子供はいるのか、学校側でそういった言葉を教えているのか疑問に感じた。生徒が皆、モンゴルの将来に夢を持って、頑張っていこうという強い気持ちを持っていることに感銘を受けた。

私達は民間外交を行っているので、幅広く、仲良く、心と心が通じ合うように一歩でも二歩でも進んでいければいい。又こういった現状をマスコミの方々に知って頂き、日本国民にももっとモンゴルを知ってほしい。

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