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FECエジプト投資フォーラム=初来日のモヒッディーン投資大臣歓迎夕食懇談会を開催。大臣に40名のエジプト官民合同経済ミッションが同行して来日

エジプト 日中東文化経済委員会

2008年02月20日更新

FEC日中東文化経済委員会=日本で初めて開催の対エジプト投資フォーラム

250名が出席したエジプト投資フォーラム=国際協力銀行

250名が出席したエジプト投資フォーラム=国際協力銀行

歓迎夕食懇談会であいさつのモヒッディーン投資大臣

歓迎夕食懇談会であいさつのモヒッディーン投資大臣

50名が出席した歓迎夕食懇談会でモヒッディーン投資大臣に記念品を贈呈する藤田弘道副会長

50名が出席した歓迎夕食懇談会でモヒッディーン投資大臣に記念品を贈呈する藤田弘道副会長

とき

平成20年(2008)2月20日(木) 
14時00分〜17時00分 FECエジプト投資フォーラム
17時00分〜18時00分 FEC主催のレセプション
18時30分〜20時30分 FEC主催のエジプト投資大臣歓迎夕食会・経済問題懇談会

ところ

FECエジプト投資フォーラム=国際協力銀行・9階大ホール
FEC主催のレセプション=国際協力銀行・9階大ホール
エジプト投資大臣歓迎夕食会・経済問題懇談会=ホテルオークラ東京・本館「コンチネンタル」

概要

エジプト投資フォーラム、モヒッディーン投資大臣歓迎夕食懇談会を開催

内容

民間外交推進協会は、エジプトのモヒッディーン投資大臣を招き、2月20日国際協力銀行本店にて、エジプト大使館、国際協力銀行、海外投融資情報財団との共催でエジプト投資フォーラムを開催した。本フォーラムは昨年2度FECエジプト経済事情等調査団(団長藤田弘道凸版印刷(株)会長)が現地を訪問した際、同国首相、投資大臣、通産大臣、外務大臣等との会談の場で開催が決定し、今般本協会の招きにより、モヒッディーン投資大臣が初来日し開会された。投資フォーラムには、FEC役員、法人会員、個人会員のほか一般企業などから約250名が参加する盛況であった。セミナー後のレセプションでは一同和やかに懇談した。また、フォーラム閉会後、ホテルオークラ東京にて、FEC主催のモヒッディーン投資大臣歓迎夕食会・経済問題懇談会を開催した。

概 要

主催者を代表しFEC藤田弘道副会長は、「昨年2度モヒッディーン大臣とお会いしたが、経済改革にかける熱意に感銘した。これまで日本とエジプトの交流はODAを通じた分野が中心であったが、本フォーラムを契機として経済全般の本格的交流を期待したい」と挨拶した。国際協力銀行森田嘉彦副総裁は、「近年の経済改革や民営化により5%超の経済成長を達成しておりエジプトへの投資機会は高まっている」と開会挨拶を行い、FEC片倉邦雄日・中東文化経済委員長代行・元駐エジプト大使が、「モヒッディーン大臣は自由経済信奉の新進気鋭の理論家として著名。中銀理事を経て2004年新設された投資省の大臣として最前線で経済改革を主導している」と大臣の紹介を行った。

モヒッディーン大臣は基調講演で、「過去3年の経済改革により7%近い高い経済成長を記録し、インフレ率と失業率も低下した。投資環境が好転し国内投資と外国からの直接投資がともに増加した。2007年の世銀報告で「最も経済改革を実施した国」と評価された。アフリカでは最大の直接投資受入国で、アラブ産油国ではサウジアラビアに次ぐ2位。民営化も推進している。進出企業の利益送金や経営トップに制約はない」と、エジプトの経済成果と投資環境の利点について述べた。

また、日産自動車の講師からエジプト投資の経験について、「エジプトは成長している中国と欧州の結節点という戦略的位置にある。市場の成長性は、スエズ運河収入、観光収入、海外からの送金の指標に注目した。25年操業の南ア製の日産車よりエジプト製の方が高品質」と興味深い報告があった。

講師と出席者との質疑応答では、東欧とエジプトの投資環境比較、イスラム金融の利点、EUとのアガディール計画、原発計画などについて質問があり、大臣より丁寧に返答、説明があり出席者の理解が深まった。

閉会挨拶としてFEC小長啓一日・中東文化経済委員長は、「充実したフォーラムであった。エジプトの産業構造多角化や投資環境整備、民間協力によるアフリカでの共同投資など大臣のお話は印象深かった。今後双方向ベースでの投資拡大を期待したい」と述べた。

FEC主催のモヒッディーン投資大臣歓迎夕食会には、FEC役員、奥田紀宏外務省中東アフリカ局長、エジプト側訪日代表団、在日エジプト大使館員など双方25名ずつ出席した。埴岡副理事長が、「モヒッディーン大臣の渡辺金融相、金川FEC会長、藤田副会長との面談に同席したが、リーダーとしての資格を充分備えていると強く感じた」と開会挨拶。藤田副会長が、「大臣以下お疲れの中のご出席に感謝する。投資フォーラムが成功裏に終わった事をお互いに喜びたい。多士済々の日本側出席者と懇談いただき、両国の経済・文化交流の一層の深化を期待したい。」と主催者を代表して挨拶した。奥田外務省中東アフリカ局長の乾杯で夕食会は始まり、両国の出席者が順次紹介され、和やかな雰囲気の中で会食・懇談が続いた。

懇談要旨

 

埴岡副理事長:大臣の渡辺金融相との会談では金融問題につき意見交換された。大臣は、両国の経済交流不足はエジプト側に理由があったと率直に述べ、規制は最低限にとどめ自由化すべきだ。エジプトの門は常に開けているので、日本の銀行・証券・保険の進出を希望する、と述べられた。
片倉邦雄日・中東文化経済委員長代行:投資フォーラムでの大臣のスピーチは素晴らしく出席者は大変満足していた。FECの2度の調査団派遣で両国交流に弾みがついた。ODAの時代は終わり民間投資が進む事を期待したい。
モヒッディーン大臣:今次訪日に関するFECの立派な準備と暖かい歓待に感謝する。エジプト側の出席者が日本側より若いが、かつて父から、「社会も若者と年寄りで構成され、若者の情熱と年寄りの叡智をお互いに尊敬すれば恩恵が享受される」という格言を聞かされた。異なる国の理解も同様だ。モロヘイヤは難病に効く「王様の野菜」で大昔は宮殿で独占されていたが、その規制は続かなかった。今晩日本でも楽しめるのは嬉しい。エジプトの貿易と外国からの投資はともに好調だが日本も助けて欲しい。日本で多くの人から、「日本企業の決断は遅いが、進出すると長期的価値を追及する」と聞かされ期待している。日本の科学技術や経済の発展は、優れた才能・意欲、異文明への尊敬という成果をもたらした。
埴岡副理事長:哲学的且つ思慮深いスピーチだ。7%成長に裏付けられた自信もあろう。投資省も大臣のために新設されたが、大臣の意向で、組織は簡素化され女性や若者が登用されている。
アブデルナーセル駐日エジプト大使:半年前の着任以来FECから暖かい支援をいただき感謝している。今後も年2回調査団を派遣して欲しい。エジプト側も最高レベルで歓迎したい。大臣とは以前から知己の関係で、誠心誠意仕事をする人と存じ上げていたので、今回も用意周到な準備をした。日本の友人からはエジプトの古代文明に魅せられる、と常に聞かされるが、経済改革を進める、現代のエジプト・ルネッサンスの兆しをもっと伝えたい。大臣がまさに適任者だ。
丹羽正幸丹羽クリニック理事長:日本は発酵技術に優れ自然食品の人気が高い。モロヘイヤは、免疫力、抗酸化効能を備えた万能野菜だ。医学の原点はエジプトにあり、古代エジプト医学とモロヘイヤをもっと学びたい。
椙岡雅俊帝国石油社長:40年間エジプトで石油開発しているが、仕事上の不快な経験は皆無だ。現在2つのプロジェクトを推進中で、今後も友好を深め投資を続けたい。
田丸周リケン常勤監査役:邦銀は国際金融を再強化中で、イスラム金融に熱心である。エジプトへの協力分野として期待される。
岡田修三東京海上日動火災保険特別参与:昨年イスラム金融形態でエジプトに保険(タカフル)会社を設立した。

懇談のあと藤田副会長よりモヒッディーン大臣へ記念品が贈呈され、夕食会は閉会した。

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