エジプト外務次官(経済担当)、駐日エジプト大使らを招き第31回FEC中東問題研究会を開催
2007年12月20日更新
埴岡副理事長が日本とエジプトとの今後の交流の進め方についての意見交換のための昼食懇談会を催す=日中東文化経済委員会
とき
平成19年(2007)12月20日(木) 11時30分〜13時
ところ
ホテルオークラ東京・本館「山里個室」
概要
エジプト外務次官、駐日エジプト大使らを招き第31回FEC中東問題研究会を開催。
内容
平成19年1月と11月の2回、FEC経済事情等調査団をエジプトに派遣したことを受けて、未来の日本とエジプトとの交流の進め方を含めて意見交換を行なう
来日のラムジー・エジプト外務次官(経済担当)とアブデル・ナセル駐日大使はじめ商務公使、広報担当参事官らを招き、昼食をともに両国の経済、文化交流の促進を通じて日本とエジプトとの関係強化のための意見交換を行った。FECは副会長の三好孝彦(株)日本製紙G本社会長、日中東文化経済委員長代行の片倉邦雄元駐エジプト大使、FEC会長法人の今田潔信越化学工業(株)顧問と埴岡副理事長、前田企画事業部次長が出席した。開会に際して埴岡副理事長が歓迎あいさつを行った。
埴岡副理事長は冒頭に出席のFEC役員を紹介した後、FECを代表してのあいさつで「日本においては中東というとイラク、イランやレバノンでの混乱、紛争や危機に関する暗いニュースか、サウジアラビア等の湾岸産油国の石油収入の急増による経済発展のニュースだけであり、残念ながら貴国のことがニュースになることは極めて少ないのが現状。しかしFECは貴国の政治安定こそが中東の秩序が保たれていると確信しており、そのことが貴国との交流促進に向けての基本的考え方だ」と述べた。
外務次官は、FECが両国関係の強化に大変に尽力してもらっていることは承知しており心から謝意を表すと述べた後、エジプトの経済情勢を説明し今年は国別投資ランキングで日本が昨年の6位から27位に下がったと話し、両国間の経済交流をぜひ進めたいと語り、さらには2008年は投資、運輸・観光、環境の3大臣が来日するのでこの機会に両国関係強化の一助としたい。ついてはその際にはFECの全面的協力を得たい。
昼食懇談では三好副会長は両国は距離的にも遠くこれまではビジネス交流も少なかったが今後はあせることなく段階的に進めたい。片倉委員長代行は中東で日本の特派員が一番多く駐在しているのはカイロで、次いでテヘランだが、カイロ特派員はアフリカ、中東全体をカバーしているためエジプトだけの情報を発信するのは困難だ。今田氏は、エジプトは中東、アフリカで最大の国であり、アフリカを代表しての存在をもっと発揮して欲しいなどと意見を述べた。
大使は、日本国内で予定されている経済、文化関連の各催しを通じて両国の関係強化に努力したいのでFECの協力を得たいと話した。