社団法人新宿区医師会との共催でバドル駐日エジプト大使を招きエジプトセミナーを開催
2007年06月20日更新
第26回FEC中東問題研究会・エジプトセミナー
とき
平成19年(2007)6月20日(水) 19時30分〜21時00分
ところ
新宿西口・野村ビル48階の大ホール
概要
バドル駐日エジプト大使を招き(社)新宿区医師会と共催のエジプトセミナー。
内容
「医学の源流はエジプトにあり」をテーマにバドル大使が講演
社団法人新宿区医師会との共催でバドル駐日エジプト大使、片倉邦男元駐エジプト大使と中村同医師会長らと同会員の会員150名
FEC日中東文化経済委員会(委員長・小長啓一AOCホールディングス(株)取締役相談役)は6月20日夕、新宿野村ビル48階野村コンファレンスプラザで(社)新宿区医師会との共催によりエジプトセミナーを’医学の根源はエジプトなり’をテーマに開催した。ゲストスピーカーにモハメッド・モスタファ・バドル駐日エジプト大使を招いた。
開会に際して同医師会の丹羽正幸理事(医師)が一言あいさつ。続いて埴岡FEC副理事長と同医師会会長の中村靖彦医師が主催者を代表してあいさつ。中村会長は古代エジプトのエーベルス・パピルスの書物を引用して、数千年前にエジプトでは各種医療が行われており、同書は17種の医学に関する教科書だと述べた。
続いてFEC日中東文化経済委員長代行の片倉邦雄元駐エジプト大使が、バドル大使を優れた外交官であり非常に学究的なところがあると紹介。夫人についても両国の文化交流に尽力していると併せて紹介した。
来賓として出席のバドル大使は、講演でまずエジプトの国の概要にふれ3000年以上にわたる大文明の古代エジプトについて語り、その文明の中で医学のレベルは特に高かったと述べ、その詳しい内容をレリーフを見ながら説明。古代医学の治療法、処方法、植物類の効用など専門的なことにも言及して講演した。講演の最後に本年11月にエジプト・アレキサンドリアで開会の日本アラブ会議にFEC代表団の団員として参加し同会談に主席。さらにはエジプトを十分に見て両国の交流に協力して欲しいと話した。
講演後、丹羽理事の進行で大使と出席の同医師会員らとの質疑応答に移り、高山医師が古代エジプト人の平均寿命とその健康法、中山医師が現在のエジプトの医療制度について質問した。総括を行った丹羽理事は「40年前から漢方を学び医学の原点はどこにあるのかを勉強したが、その結論は中国ではなく、中近東から来ていることを知り、さらには今日の西洋医学の原点はエジプトであることが分かった」と述べ、その意味からも日本では初めての開催にもなったこのフォーラムは大変有意義であったと語った。
閉会に際して同医師副会長の力武医師が日本の中の医療だけでなく、米国やドイツ医学だけではなく世界中の医学を我々は吸収しなければならないことを、本日の大使のご講演を通じて深く認識したと閉会あいさつした。