平成19年1月13〜20日 第1次FECエジプト経済事情等調査団が首相はじめ重要閣僚と会談など大歓迎を受ける
2007年01月13日更新
FEC経済事情調査団が両国経済交流の新たな道筋を拓く
とき
平成19年(2007)1月13日〜20日・8日間
ところ
エジプト(カイロ、ルクソール)
概要
エジプト(カイロ、ルクソール)に第1次FECエジプト経済事情等調査団。
内容
従来のODA等の官主導の両国経済関係を民間主体の新たな道筋をつけて両国の交流の幅を拡大し、中東、アフリカ最大の政治大国のエジプトとの一層の交流活発化を通じて中東和平の一助とすることが、今次調査団の目的であった。
今次調査団はFEC副会長の藤田弘道凸版印刷(株)会長を団長、副団長に同副会長の三好孝彦(株)日本製紙グループ会長に、片倉邦男元駐エジプト大使を顧問、重工業、化学石油、印刷、建設、給湯機器、化学繊維等の大手企業役員を団員とする一行22名。カイロでは、ナズイーフ・エジプト首相、モヘッディーン投資大臣、ホスニ文化大臣との会談、ラシード通産大臣招きの昼食会など重要閣僚と率直な意見交換を通じて両国間の新たな交流の道筋をつけるなど大きな成果を挙げることができた。
2m近い長身のナズイーフ首相は一行に対して、国家間の発展はまず民間レベルの発展が重要で、今次調査団の役割に強い期待を持っていると表明。この数年同政府が断行しているエジプト経済改革の一環の関税、法人税の大幅な引き下げや国営企業の民営化などの現状と7%の経済成長の成果を説明した後、首相と一行は親しく懇談した。
経済人から抜擢されたラシード通産大臣は歓迎昼食会を催し一行を歓迎、モヘッディーン投資大臣もFECとの共催による対エジプト投資セミナーを東京都内で開催したい旨を述べた。ホスニ文化大臣は、日本の経済人と会うのは初めてだと断った上で、現在建設計画中の世界最大の博物館建設に日本企業の技術、ノウハウを積極的に取り入れたいと語った。
日本から、各種経済ミッションがエジプトを訪問しているが、今次FEC調査団のように首相はじめ重要閣僚が会ったのは今回が初めてのこと。
一行はカイロ着の翌日午前、市内の無名戦士墓地にてエジプト軍将官が歓迎・先導する中で献花式を行ない、儀伏隊の交代式も観閲するなどの公賓待遇の受入れとなった。
調査団はエジプトへの出発を前にして1月11日、東京都内の駐日エジプト大使公邸に招かれバドル大使主催の壮行会を兼ねた昼食会に出席した。