高岡豊中東調査会研究員をお迎えし第59回中東研究会を開催
2012年12月20日更新
混乱深まりアサド政権の持続も
とき
平成24年(2012)12月10日(月)14時〜15時30分
ところ
FEC事務局「会議室」
内容
FECは12月10日、高岡豊中東調査会研究員を招き、「混迷続くシリア情勢」をテーマに第59回中東研究会をFEC大会議室で開催した。「アラブの春」は長年独裁政権を続けるシリアにも伝播、民衆の反乱へ弾圧を強めるアサド政権側と反体制側の内戦状態が深刻化している。周辺諸国の対応も複雑で、情勢収拾の目途はたっていない。FEC日中東文化経済委員会顧問の須藤隆也日本国際問題研究所シニアアドバイザー・元駐エジプト大使が、「かつてエデンの園と呼ばれたシリアは内戦状態で先行きが見通せない。シリア情勢は中東の矛盾の縮図で宗派バランス、イラン、アラブ諸国、トルコ、イスラエル関係に影響する。シリア研究の数少ない専門家である高岡講師より貴重な見解を伺いたい」と主催者挨拶。高岡講師はシリア情勢の推移、政権構造、反体制派動向、国際社会の対応などについて講演。政権の持続性、イスラエル関係、日本政府の対応などの質疑が活発に行われた。懇談会には、田代圓東ソー(株)特別顧問、野村吉三郎全日本空輸(株)特別顧問、齋藤宏(株)みずほフィナンシャルグループ名誉顧問、安藤隆春三井住友海上火災保険(株)顧問、大戸武元(株)ニチレイ相談役らが出席した。