ドンブロフスキ元ポーランド財務省第一次官をお迎えし第110回FEC日欧経済等フォーラムを開催
2011年12月20日更新
財政規律強化策の実効性には疑問
とき
平成23年(2011)12月20日(火)12時〜14時
ところ
帝国ホテル東京「なだ万」
概要
平成23年12月20日(火)にドンブロフスキ元ポーランド財務省第一次官を招き第110回FEC日欧経済等フォーラムを開催
内容
民間外交推進協会(FEC)は12月20日、ドンブロフスキ元ポーランド財務省第一次官を招き、「欧州債務危機:その根源と解決への道」をテーマに第110回日欧経済等フォーラムを帝国ホテル東京で開催した。EU債務危機に対して、各国政府の財政規律強化と欧州中央銀行(ECB)の支援を軸に対策が検討されているが根本解決には遠く、金融市場の不安は残る。開会に際して、FEC日欧文化経済委員会顧問の久米邦貞元駐ドイツ大使が、「ユーロ危機はユーロが内包する制度上の欠陥と欧州の地域格差に起因する構造問題。メディアの論調も大陸と英米で差がある。EUに加盟したがユーロに未加盟のポーランドから見たユーロ危機の講演に期待したい」と委員会代表挨拶を行い、家本博一名古屋学院大学教授が講師を紹介した。ドンブロフスキ元ポーランド財務省第一次官は、欧州債務危機の特質、危機克服策の行方などを中心に講演を行った。講演後は日本料理を囲み有効的解決策、銀行規制の危険性、財政規律の実効性などを中心に、懇談・意見交換が和やかに行われた。懇談会には、内藤明人リンナイ(株)取締役会長、山口範雄味の素(株)代表取締役会長、齋藤宏みずほフィナンシャルグループ名誉顧問、後藤舜吉JNC(株)取締役最高顧問、内山英世有限責任あずさ監査法人理事長、神山茂(株)ジャステック取締役会長らのFEC役員、会員が出席した。
(田丸周FEC常任参与・油研工業(株)常勤監査役・記)