ボルセヴィッチ・ポーランド上院議長を迎えて金川FEC会長へのポーランド叙勲伝達式祝賀会を開催

とき

平成22年(2010)3月17日(水)12時〜13時30分

ところ

帝国ホテル東京「桜の間」

概要

3月17日ボルセヴィッチ・ポーランド上院議員歓迎レセプションと金川FEC会長へのポーランド叙勲伝達祝賀会を開催

内容

民間外交推進協会(FEC)・日欧文化経済委員会（委員長・藤田弘道凸版印刷株式会社相談役・前会長）は３月１７日（水）、ポーランドより来日のボルセヴィッチ上院議長一行を招いての歓迎レセプションと金川千尋ＦＥＣ会長へのポーランド大統領からのコマンドルスキ十字型勲章叙勲祝賀会を帝国ホテル東京で開催した。

レセプションには、ポーランドからボグダン・ボルセヴィッチ上院議長、グレツキ上院議員・ポーランド日本上院友好議員連盟会長、ピュトロヴィチ上院議員・上院人権法の支配請願委員長、ロツキ上院議員・上院外交副委員長、ヴィロヴィンスキ上院議員・上院国内経済委員長、ザヨンツ上院議員・上院国防委員長等２２名が出席。ＦＥＣからは金川千尋信越化学工業(株)代表取締役社長、藤田弘道凸版印刷(株)相談役・前会長、岡崎真雄ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長、宮﨑毅三菱倉庫(株)相談役・前会長、田中宏(株)クレハ会長、原良也(株)大和証券グループ本社最高顧問・前会長等８０名、各国の駐日大使等１５名の１１７名が出席した。

レセプション開会に際して、藤田ＦＥＣ日欧委員長がボルセヴィッチ上院議長の紹介を兼ねて挨拶。続いてボルセヴィッチ上院議長が金川ＦＥＣ会長の叙勲への祝辞と来日の上院代表団の紹介及び同国の投資促進に向けての説明をした。その後、金川ＦＥＣ会長が叙勲にさいしての謝辞を述べ、笹森ＦＥＣ評議員会副議長が出席者を代表し祝辞と乾杯の発声をし、歓迎レセプションに移った。
閉会に際して、ボルセヴィッチ・ポーランド上院議長は金川ＦＥＣ会長に歓迎レセプション開催に対して謝辞を述べた後、閉会した。

【藤田弘道ＦＥＣ日欧委員長主催者挨拶】

本日は、１９８０年８月、後に全国的な労組「連帯」運動に結実するグダンスク造船所のストライキを計画し、自由労組の承認を含む政府に対する２１項目の要求を起案したボルセヴィッチ・ポーランド上院議長の歓迎レセプションです。ボルセヴィッチ議長は、温厚で人々の信頼が厚い方ですが、社会悪に対しては極めて強硬な姿勢を示され、アンジェイ・ワイダ監督製作の映画「鉄の男」のモデルとなった大政治家と承知している。

残念ながら本席を欠席しておりますが、本協会の埴岡前理事長は、１９９０年６月に当時の浜松商工会議所会頭を団長とする一行の副団長として、ポーランドを訪問し、当時のワレサ大統領と面会の上、ポーランドの民主化支援について会談、その後一環してポーランドとの関係強化に努めている。

また、本席にご出席の金川会長は、信越化学工業の代表として、１９６７年からポーランドに最新科学技術を駆使された化学工場を設立されポーランドの発展に大変なご貢献をされた。更には本協会会長としてポーランド要人を招いての会合やセミナーを開催し両国の経済関係等の強化に指導力をご発揮され、去る２月１６日にポーランド大統領名のコマンドルスキ十字型勲章をご受章されたことは、誠に同慶の至りであり心から御祝い申し上げる。

ところで、本年はポーランドを代表する作曲家のショパン生誕２００周年を迎え、日本においても特別なイベントをヤドヴィガ・ロドヴィッチ駐日大使が推進しておられます。ロドヴィッチ駐日大使は、本協会の名誉会員でもあり、日本語がご堪能な大変な知日家です。このように素晴らしい大使をいただけていることは本当にありがたい。本協会としてもロドヴィッチ駐日大使のご活動を、出来うる限り支援していきたいと挨拶。

【ボグダン・ボルセヴィッチ上院議長の来賓挨拶】

ポーランドは昨年２％経済成長を成し遂げており、今年も２％の経済成長が見込まれている。

現在ポーランド経済の中で最も力を入れているのはインフラストラクチャーの近代化です、特に2007年から2013年にかけて道路インフラの近代化を目指し、900億ユーロを投資する予定。現在、250社以上の日本企業が既にポーランドに進出しており、総額15億ドルを超える金額が投資されている。その中でも最も投資額の大きいシャープ株式会社はトールという街の近辺に投資している。

ポーランドはエネルギー部門、化学製品部門の近代化を図っている。また、ポーランドの最大の保険会社の民営化も図っている。

エネルギー部門では環境保全に注目しており、ＣＯ２排出量削減のためクリーン・コール・テクノロジーに力を入れている。現在のポーランドのエネルギーのベースは９０％石炭になっている。
ポーランドは１０年間のうちにエネルギー部門の遅れを取り戻し、２０年のうちに１基もしくは２基の原子力発電所の建設を考えている。

ポーランドの国内市場は３，７００万人で、良いロケーションを持っている。弊国での経済ミッションを日本企業からも働きかけてほしい。

日本の先端技術は素晴らしく最も先端を走る国なので、いつも日本を羨ましく感じると同時に、弊国も早く近付けるよう努力していく次第であると挨拶。

【金川ＦＥＣ会長・信越化学工業株式会社代表取締役社長の挨拶】

ボグダン・ボルセヴィッチ上院議長閣下より身に余るお言葉を賜り、心から御礼申し上げる。議長閣下の来日を心から歓迎する。

私の企業人としての人生を振り返ると、貴国へ塩化ビニル製造技術を輸出したときの経験を忘れることができない。１９６７年１月２８日、南部の古都クラクフで初めてお会いしたユニオンのトップであるイェジ・オルシェフスキー氏は、祖国復興に向けて全力で取り組まれていた。

オルシェフスキー氏は、当社の塩ビ製造技術を高く評価して、当社の技術を導入されることを決断された。同時に、当社と共同でハンガリーへの技術輸出にも尽力していただいた。

愛国心に溢れ、素晴らしいお人柄のオルシェフスキー氏とともに働くことが出来た良き思い出は、永遠に私の心の中で生き続けている。

そのような思い出深いポーランド共和国のレフ・カチンスキ大統領閣下よりコマンドルスキ十字型勲章という最高の栄誉を頂戴し、無上の喜びと感激で胸が一杯。

今回の叙勲に多大なる尽力をいただいたロドヴィッチ駐日ポーランド大使に心より感謝申し上げる。

この度の受章を機に、ＦＥＣは今までにも増してロドヴィッチ駐日大使の協力をいただきながら、両国間の相互交流の促進に取り組んでまいります。

皆様方には、一層の協力を本協会にいただけるようお願いしたい。ボルセヴィッチ上院議長閣下の来日が実り多きものとなることを祈念すると挨拶。

【笹森清ＦＥＣ評議員副議長の祝辞と乾杯の発声】

3つのハイをあげるのが主流だが、今回は5つのハイをあげる。

１、上院議長一行とのミッションの成功を祝して。

２、 ショパン生誕200周年に際する日本でのレセプション成功を願って。

３、 ポーランド最高勲章を叙勲なさった金川会長に祝して。

４、 今回ポーランド上院議長をお招きした江田五月議員の参議院選挙の選挙への成功を祈って。

５、 日本―ポーランドの国民の笑顔といった平和が世界平和につながることを願ってと祝辞と乾杯の発声をした。