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オスカーソン駐日アイスランド大使を招き第80回FEC日欧経済等フォーラム・昼食会を開催

アイスランド 日欧文化経済委員会

2008年02月04日更新

昼食をともに大使を囲んでFEC役員が両国の経済交流の進め方と同国経済発展のあり方などを活発に意見を交換する

トーズル・アイギル・オスカーソン駐日アイスランド大使

トーズル・アイギル・オスカーソン駐日アイスランド大使

FEC役員が駐日アイスランド大使を囲んでの昼食懇談会

FEC役員が駐日アイスランド大使を囲んでの昼食懇談会

とき

平成20年(2008)2月4日(月) 11時45分〜13時30分

ところ

ホテルオークラ東京・山里特別室

概要

駐日アイスランド大使を招き第79回FEC日欧経済等フォーラムを開催。

内容

テーマ

日本人にはなじみの少ない欧州の小国で北の果てに位置するアイスランドとの交流のチャンス一環とするためトーズル・アイギル・オスカーソン駐日アイスランド大使を招きFEC役員の企業トップらと昼食をともに意見交換の場を設けて交流促進に向けての協力のあり方を探究する機会とした。

内 容

開会に際して埴岡副理事長が、昨年11月20日に在日アイスランド大使館で大使と面談した際に次回はFEC主催の昼食懇談の場に大使を招き両国の交流チャンスについて意見交換をしようとの約束で本席に招待したと説明。続いて出席のFEC役員を大使に順次紹介。大使は、まず、このような場に招かれたことに謝意を表すと述べスーツの襟にFEC記章を着用し「私もFEC会員です」とあいさつ。続いて両国関係の歴史とアイスランドの概要と両国関係の現状について説明を行った。引き続いてFEC副会長の稲森俊介味の素(株)特別顧問の発声で乾杯した後に昼食をともに懇談を行った。

概 要

大使を囲んでの質疑応答の場では埴岡副理事長が先日のオーストラリアで起きた環境団体と称する過激派による日本の捕鯨調査船への乱入事件をとり上げて、アイスランド、ノルウェーと日本は捕鯨の仲間である。今回のような感情的な行動はまことに遺憾だが、大使はどう思うかと質問。さらにはこれらのグループが貴国やノルウェーに出かけて抗議活動を行なうかと言えば現実はそうではないと述べた。

続いて稲森味の素顧問が、アイスランドは何故にEUに加盟しないのかとの問いに、大使は「EUに加盟すると水産資源の調整権をEUに握られるからだ」と答え、ノルウェーも同様ではないかとの質問には「大筋で同じだろう」と答えた。年間13億円以上の水産物とアイスランドから輸入の商社役員も出席し、同国の漁場は地球の温暖化により段々と厳しくなっているのではと意見を述べた。さらにはエネルギー産業にも話題が移り地熱による発電を行ないアルミの精錬も行っているが、年間40万人の観光客が内6千人が日本人ツーリストであり、日・ア航空交流を進めアイスランド航空の日本乗り入れを実現し日本からの観光客を増やしたいと語った。アイスランドの対外関係にも話が及びロシア、アイルランド、中国などとの現状、米軍基地撤収後の安全保障問題など多岐にわたっての意見を交換した。大使はさらに先日天皇、皇后両陛下のお招きで皇居において昼食会が催され両陛下が我が国に対して関心をもっていただいていることに感激したと述べた。

最後に国民性はとの質問には、日本人とよく似ている、と説明した。次回は貴大使館で引き続いての懇談の場を設け互いの協力のあり方についてとの提案に大使も内諾し昼食会を終えた。

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