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センドフ駐日ブルガリア大使主催の大使公邸での晩餐会に藤田弘道FEC副会長ら役員が招かれる

ブルガリア 日欧文化経済委員会

2007年12月11日更新

懇談ではブルガリアの文化や歴史などについても大使を囲んで話に花が咲いた

大使に記念品を贈る藤田副会長

大使に記念品を贈る藤田副会長

大使を囲んでサロンで談笑するFEC役員

大使を囲んでサロンで談笑するFEC役員

とき

平成19年(2007)12月11日(火) 18時〜20時

ところ

駐日ブルガリア大使公邸(石坂泰三元経団連会長の邸宅であった)

概要

センドフ駐日ブルガリア大使主催の晩餐会に藤田弘道FEC副会長ら役員が招かれる。

内容

テーマ

11月5日のブルガリア副首相・外相を招いての第73回FEC日欧経済フォーラム=日本ブルガリア経済懇談会の開催結果は非常に良かったとのことを受けて、センドフ大使が当日のホストのFEC副会長の藤田弘道凸版印刷(株)会長らFEC役員10名を招いての晩餐会が大使公邸で催された。

概 要

埴岡副理事長:

センドフ大使は国会議長を歴任され、またソフィア大学の学長でもあった方で今の政府要人の多くは大使の教え子でもある。

大使:

カルヴァン副首相の来日の折のFECの歓迎会を開催していただいたことにお礼申し上げる。副首相は、最も印象に残る場であったと述べていた。今日はそのお礼も兼ねて藤田様はじめ皆様を、お招きした。今後の両国の友好関係の進展に協力をお願いする。
ソ連時代のブルガリアは、すなわちコメコン市場の中で電子機器やロボットの生産国であり、輸出の40%を占めていた。ソ連が侵攻してきて私有地制度がなくなり、私の父も会社経営のビジネスマンであったが仕事をとられてしまった。大地主がいたが、ソ連時代は400近くの協同組合(コルホーズのようなものか)ができ、ソ連からの解放後は、その相続人が多く増えていたため20,000戸に分かれるという事が起きた。また私有地制度に戻すため、その調査には大変なお金と時間がかかった。農業は昔から盛んで、ソ連に一箱何キログラムという大きな単位で輸出していた。それでもソ連の市場ではすぐなくなってしまった。日本とは、わが国は社会主義時代にはかなりの取引をしていた。従って両国の経済関係を数字的には30年前に戻したいと思っている。

<ブルガリアのワインで大使の音頭で乾杯>

藤田凸版印刷会長:

昨年10月はじめに貴国他東欧4カ国を訪問したが、東欧がEUの生産拠点となっているとの印象である。社会主義から資本主義への転換については、その移行エネルギーにはまことにすごいものがある。なかんずく女性が活躍しているとの印象が強い。ただ、若いリーダーでもあり、少し不安を感じ、もう少し年配者のベテランを活用してみてもよいのではないかと思った。日本には好意的で親日国との概観を持った。

凸版印刷はポーランドに工場を作ったが、東欧の市場を強く意識するようになってきている。貴国とのビジネス関係もつくりたい。

<藤田FEC副会長の音頭で再び乾杯>

大使:

1944年9月ソ連が侵攻してきて、今まで味方であったドイツと交戦することとなった。戦後国連の中ではブルガリアは枢軸国の敵国として記録されていたが、国連との交渉の結果これを修正することに成功した。

現在のロシアとの貿易ウエイトは、EUが60%と大半を占め、そう多くはない。しかし、エネルギー(ガス、石油)の輸入はロシアからが多い。

ブルガリアの言語は、ロシアにわたった、だからロシア文字はブルガリア文字に似ている。我が国の人口は800万人を切るが、外国からの観光客は年間で500万人も来る。ただし、日本人は1200人と少ない。

2009年は両国の国交樹立70周年、国交回復50周年に当たる。これを記念して文化交流年を企画している。一例としてウイーンからソフィアまでのドナウクルーズなどを計画するつもりである。

また、これとは別に来年1月にオペラをブルガリアから呼び、オフェリアを東京で上演することとしている。

ブルガリア料理は東京では芝浦に「ソフィア」というレストランがある。

ブルガリアのバラは有名だが、そのバラからとれるバラ油は1キロリットルで6,000ユーロする。このバラ油はバラの谷のバラからしか取れない。もともと、こうしたバラは330年目にシリアから持ち込んだものである。

晩餐会では「Mavrud」という銘柄の高級ワインが供され、これの由緒談義が次のとおりに

「昔、KURNという王様がいた。この王は戦いの前に飲んでは弱くなるということでワインを禁止した。あるとき、ライオンが王の娘?を襲いそこにいあわせたMavrudと言う名の息子がその娘を助けた。王は、その息子の母親に会い、なぜそのような強い息子に育てる事ができたのかと尋ねたが、母親は王の出したワイン禁止令のため、何も言わなかった。しかし、王が何を話しても罰しないことを約束したところ、母親は「ワインで育てた」と説明」

ブルガリアとトルコの関係は良好である。トルコのEU加盟も支持している。

ブルガリアの宗教はカソリックではなくブルガリア正教である。

(ブルガリアの古い歴史、民族論議もあったが省略する)

出席者

<FEC役員等>

○藤田 弘道 FEC副会長・凸版印刷(株)代表取締役会長

Mr. Hiromichi Fujita, Chairman and Representative Director, Toppan Printing Co., Ltd.

○埴岡 和正 民間外交推進協会(FEC)副理事長・専務理事

Mr. Kazumasa Hanioka, Senior Vice President, International Friendship Exchange Council(FEC)

○瀬在 幸安 FEC副会長・日本大学前総長

Dr. Yukiyasu Sezai, Former President, Nippon University.

○笹森 清 FEC評議員会副議長・労働者福祉中央協議会会長・前連合会長

Mr. Kiyoshi Sasamori, President, National Council of Workers Welfare.

○遠藤 良治 信越化学工業(株)顧問

Mr. Ryoji Endo, Adviser, Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.

○木島 輝夫 民間外交推進協会(FEC)理事・元駐アルゼンティン大使

Mr. Teruo Kijima, Director, International Friendship Exchange Council(FEC)

○宮脇 宗嗣 FEC理事・アール・ビー・エス証券会社東京支店特別顧問

Mr. Munetsugu Miyawaki, Senior Advisor, RBS Securities Japan Ltd.

○名倉 三喜男 FEC理事・興和不動産(株)代表取締役社長

Mr. Mikio Nakura, President, Kowa Real Estate Co., Ltd.

○蜂谷 哲也 FEC理事・さくらクリニック院長

Dr. Tetsuya Hachiya, Midical President, Sakura Medical Clinic.

○岡田 修三 FEC参与・東京海上日動火災保険(株)特別参与

Mr. Shuzo Okada, Special General Counsellor, The Tokio Marine and Nichido Fire Insurance Co., Ltd.

<ブルガリア共和国大使館>

○ブラゴヴェスト・センドフ 駐日ブルガリア特命全権大使

H.E.Academician Blagovest Sendov, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Republic of Bulgaria

○トマ・チュパロフ 在日ブルガリア共和国大使館参事官

Mr. Toma Tchouparov, Economic and Commercial Counsellor, Embassy of the Republic of Bulgaria

○マリエタ・アラバジェヴァ 在日ブルガリア共和国大使館二等書記官

Ms. Marieta Arabadjeva, Second Secretary, Embassy of the Republic of Bulgaria

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