ホジャイ・コソボ共和国外務大臣をお迎えして昼食会を開催
2011年12月06日更新
コソボから初の公式来日
とき
平成23年(2011)12月6日(火)12時〜14時
ところ
ホテルオークラ東京「クリフォード」
概要
平成23年12月6日(火)にホジャイ・コソボ外務大臣をお迎えして昼食会を開催
内容
民間外交推進協会(FEC)は12月6日(火)、来日中のエンベル・ホジャイ・コソボ共和国外務大臣一行を招き、昼食懇談会をホテルオークラで開催した。コソボ政府からの初の公式来日したコソボ共和国外務大臣一行へコソボの現状を伺うと共に、日本側との積極的な意見交換が行われた。
松澤理事長による主催者挨拶の後、久米邦貞FEC日欧文化経済委員会顧問が「1999年駐ドイツ大使時代にドイツのボンで行われていたコソボ問題についてのG8外相会議に外相の代理として4、5回出席した。その時は、本日このような場を持つことを想像もしておらず、大変光栄である。2008年日本は逸早くコソボの独立を承認した。2009年3月には日‐コソボ間で外交関係も樹立され、その際外交関係設立に尽力された初代駐コソボ大使の田中映男氏も本日は出席されている。日本政府は貴国に対し、これまで無償援助、技術協力を行ってきたように、コソボの国造りの成功を祈っている。今後とも出来る限りのサポートを行っていきたい。」と乾杯の発声を行った。
これを受け、ホジャイ・コソボ共和国外務大臣は「本日お招きいただいたこと、大変光栄で感謝している。まず、3月11日の東日本大震災へコソボ共和国国民一同心からお見舞い申し上げる。1991年まで100年間に亘ってセルビアから抑圧を受けていたが、紆余曲折を経て2008年2月独立を遂げた。その際国際連合より提示された2015年までに達成目標の具体的な民族融和やメカニズムに関する勧告計画には、1億5000万ユーロを投資して3年間で90%達成出来た。その結果、コソボはその地域において多種多様な民族で最も機能している国となった。次なる目標は、ヨーロッパへの統合と経済状況の改善である。日本とコソボは政治的に友好な関係を既に築いているが、経済関係、貿易へと更に関係を深化させていければ良い。市民レベルでの友好関係を確立出来るようにするためにも、日本からの投資が我が国へ向けられることを願っている。今後10年内にコソボはEUへ加盟するので、コソボへ投資することは、ヨーロッパ市場へのアクセスが出来るということでもあり、日本にとってもメリットが大きいかと思う。最後に、日本からのコソボに対するこれまでの多大な支援に感謝し、松澤理事長並びにご列席の皆様及びご家族のご健勝を祈念する。」と述べた。
その後、昼食を共に今後の交流の進め方やコソボの政治、経済、文化交流を中心に意見交換を行った。
昼食懇談会にはコソボ側からホジャイ外務大臣、ベリシャ首席補佐官、プラナ政治顧問、ベラミ政治顧問兼スポークスマン、ウケリ駐日コソボ特命全権大使の5名、外務省から河津邦彦外務省欧州局中・東欧課長、FEC側から久米邦貞FEC日欧文化経済委員会顧問、岡崎真雄あいおいニッセイ同和損害保険株式会社特別顧問、野村豊元駐スウェーデン大使、中曾根悟郎元駐パラグアイ大使、田中義具日本ハンガリー友好協会理事長、田中映男元駐コソボ大使、松澤建FEC理事長、湯下博之FEC専務理事ら9名が出席した。