ホフマン氏を香港から4月に続いて招き’中国第五世代のリーダーは、今後の日中協力のあり方は’について談論風発
2007年05月28日更新
FEC日中文化経済委員会、第48回FEC中国問題研究会・昼食懇談会
とき
平成19年(2007)5月28日(月) 12時〜14時
ところ
ホテルオークラ東京・本館11階スターライト「特別室」
概要
第48回中国問題研究会・中国第五世代のリーダーは=その2。
内容
中国第五世代のリーダーは誰かをテーマとした4月10日に開会した第47回FEC中国問題研究会の開催結果が大変に好評であったことを受けて同研究会のその2とした第48回研究会を香港からホフマンXRG社代表を再び招いて開催。
埴岡副理事長の開会あいさつ。FEC日中文化経済委員長代行の谷野作太郎元駐中国大使の主催者あいさつの後、講師のW.ジョン・ホフマン氏が中国第五世代のリーダー達をテーマに、中国第五世代中国人の倫理観、中日、米国と日本の各リーダーの個性、中国の転換期と大きなうねりが起きているのか、等について約1時間講演。続いて昼食をともにFEC日中委員会委員の内田勲横河電機(株)会長、佐谷信新日本石油(株)副社長ら出席の企業役員がホフマン氏と意見を交換した。
ホフマン講師は標記のテーマに基づき次のとおり語った。テーマは幅広いので仮設から入りたい。このようなことが起こるのではないか?しかし起きないかも世界中で中国は話題となっており、中国研究は進んでいるが、しかし情報は上滑りし、それらの情報も一片に過ぎない。メディアは中国については、明日の中国は崩壊か、あるいは中国は大国への道へ、の両方が大々的に報道されていると前置きした。
中国は世代、数十年単位で考えるべきで、一年単位ではわからない。今の中国を知るためにも中国の歴史を知る必要がある。今日の中国社会の各課題は第一世代の頃からの大問題であり、外国貿易、投資に依存している体質ではこの数十年先は持続できないと述べ、
環境対策、エネルギーの効率化、司法の独立性を高める、財政制度、企業活動への政治介入の排除等の10の諸課題に第四世代も取り組んでいるが解決は無理で、第五世代のリーダーがこれらを引き継いで当たることになる。第五世代のリーダーには支援が必要だ。特に彼らが必要とする環境対策の分野での日本企業の役割は大きいと強調した。
Q&Aでは、日本企業でさえ環境対策にカネをかけないのに、中国に対して環境分野でビジネスになるとは思わないと指摘があり、ホフマン氏は、だから日本企業に第五世代の支援としてこの分野で協力を求めたいし、日中協力の大きなプロジェクトだと話し、そのためにも第五世代のリーダーとの交流を深めることが不可欠と強く述べた。