カマルディノフ駐日カザフスタン大使をお迎えし第1回FEC中央アジアフォーラムを開催
2014年04月28日更新
とき
平成26年(2014)4月17日(木)10時〜12時
ところ
国際文化会館「岩崎小彌太ホール」
内容
FECは4月17日、在日カザフスタン大使館と共催で、「第1回FEC中央アジアフォーラム」を国際文化会館岩崎小彌太記念ホールでFEC会員を中心に100名近い参加者を集めて開催した。FECでは今年度、日中央アジア文化経済等委員会を設置し、7月には第1次中央アジア訪問団を派遣する。今回は、日中央アジア文化経済等委員会の記念すべき1回目の行事として、アクルベク・カマルディノフ駐日カザフスタン大使を主賓に迎え、「カザフスタンの現状と今後の日本との協力関係」と題しての講演が行われた。
講演に先立ち松澤理事長の挨拶に続いて、松本謙一日中央アジア文化経済等委員会委員長が委員会を代表し、「中央アジアは豊かな伝統と歴史に裏付けられた文化遺産を有し、また近年はエネルギー資源で世界中から注目されている。本日のフォーラムを通じてカザフスタン共和国への関心を更に高めて頂きたい」と挨拶した。
カマルディノフ大使はカザフスタンの外交政策について講演し、「深刻な外交問題が存在せず、国際協調を基本に安定的な外交政策を実施し、国連の枠組みの中で安全保障に積極的に取り組んでいく」と述べた。
次に、サリエフ・マクサット一等書記官より、カザフスタンの経済発展と投資環境について説明があり、内需の伸び、活発な投資活動、農産業、機械製造業、建設業における高い成長により2013年のGDP成長率が実質6%となり、一人当たりGDPが13,000ドルを超えたこと、海外からの直接投資も活発であり、日本企業の更なる進出を期待するとの話があった。
最後に、一般社団法人ロシアNIS貿易会ロシアNIS経済研究所 輪島実樹次長より「日本とカザフスタンとの経済関係の現状と展望」について説明があり、これまで資源の輸出国としての位置付けであった同国が市場としての力をつけてきたとを評価する一方、拡大基調の維持、互恵的関係構築のためには、同国における裾野の拡大、即ち投資環境の整備、中小企業の育成が必要と締めくくった。