ラジ駐日マレーシア大使を招き「マレーシアの現状と両国経済関係」をテーマに昼食懇談会
2007年04月19日更新
第39回FECアセアン問題研究会 FEC日アセアン文化経済委員会
とき
平成19年(2007)4月19日(木)正午から13時50分
ところ
ANAインターコンチネンタル東京ホテル3階「雲海」
概要
ラジ駐日マレーシア大使を招き第39回アセアン問題研究会。
内容
日本とマレーシアとの国交50周年を迎える中で極めて友好な両国関係と6%という高い経済成長を続ける同国の政治、経済の現状とマレーシアが今後力を入れる新しい産業分野とは何かをテーマとしての経済問題懇談会の場となった。
稲森俊介社団法人アジア国際交流機構(AIS)理事長・FEC日アセアン文化経済委員長、斉藤邦彦FEC理事長が揃って出席する中、昨年9月に着任のダト・モハメド・ラジアブデゥル・ラーマン駐日マレーシア大使がFEC法人会員の企業関係者を前に「躍進するマレーシアと国交50年を迎える両国関係」について話した後、和食の昼食をともに大使と会員らが一問一答形式で懇談した。主催者あいさつは稲森理事長(味の素特別顧問)が、閉会あいさつは埴岡FEC副理事長が行なった。
開会に際して稲森理事長が、「2年前の2月に貴国にFEC経済事情等調査団を率いて訪問した。新首相就任の直後であったが、貴国のめざましい経済発展ぶりを見た。さらには石油、天然ガスの開発など盛んに行なわれていた時期であった」と主催者あいさつ。続いて埴岡副理事長の紹介を受けてラジ大使は、まず招待を受けたことの謝意と続いて50年前に英国から独立した時は国民一人当り200ドルで、50%が貧困層であったのが、今日は同5500ドルで貧困率は5.7%で近々にはゼロとなるまでに経済発展を行なった、10年前のアジア金融危機も日本の支援もあって見事に乗り切った、と述べた後、両国関係、日本企業のマレーシアへの投資、両国の経済連携協定の調印、新しい産業分野への日本企業の投資、等の各分野にわたり説明を行なった。引き続いての質疑応答では、稲森理事長が中国とアセアンの関係を、埴岡副理事長が中国経済の安定性をどう見るのか、斉藤FEC理事長がイスラムなどの宗教問題を質問、さらには人材育成のための人的交流、良質な労働力を維持するためには、バイオテクノとその材料、メディカルツーリズムなどの質問が次々に出されたが、大使は一つひとつ丁重に答えた。閉会に際して埴岡副理事長が「大使の冒頭のあいさつの中で、FEC会員の企業人もぜひマレーシアを訪問して欲しいとの発言があったが、来年の2月に稲森団長の下に第11次アセアン経済事情等調査団が貴国を訪問する」と述べ大使に謝意を表し閉会した。