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在日ベトナム大使館にFEC役員が招かれ日越経済懇談会

ベトナム 日アセアン文化経済委員会

2006年08月09日更新

とき

2006年08月09日(水)

概要

カップ駐日ベトナム大使主催の昼食懇談会が大使公邸で開催。

内容

カップ駐日ベトナム大使主催のFEC役員を招いての両国間の経済交流促進のための意見交換の場とした昼食懇談会が8月8日昼、東京・元代々木の駐日ベトナム大使公邸で開催された。昼食会にはFEC側から副会長の武藤高義カルピス(株)会長はじめ11名の役員が招待され、大使館側は、カップ大使、ルオン政治担当公使とゴック経済担当参事官らが出席した。

懇談の概要

冒頭にカップ大使が、「本日FEC役員のお歴々を招くことができ光栄だ。ベトナムにとって日本はもっとも重要な国である。4月のベトナム共産党大会を経て大統領、首相、外務大臣らの要職の人物が交代し、新内閣が発足した。新内閣も当然日本との関係を重視している。本日ご出席のFEC役員の皆様はベトナムとの経済関係強化に向けて尽力くださる方々であり、大変に心強く思っているし、敬意を表するものだ。きょうは本場のベトナム料理を賞味していただきながら、率直な意見交換の場としたい」と歓迎あいさつ。

続いてFEC側を代表し副会長の武藤カルピス(株)会長が、「今日、日越間の貿易額は85億米ドルになり、両国の経済関係はより促進されている。日本の企業の多くが貴国に対しての関心を高めている。本日のお招きの場を通じて互いの理解をより深め、両国の関係強化の一助となればと思っている」と招待に対しての謝辞を述べた。
埴岡副理事長は、「今やFECとベトナム大使館との間は極めて緊密であり、相互に何でも言える関係にあるので、皆さんには率直な話し合いの場として欲しい」と述べ、ベトナム料理のフルコースを賞味しながら全員が意見を述べ、大使が一つ一つ丁重に答えた。
内藤明人リンナイ(株)会長は、大乗仏教を通じて両国の文化に共通点が多い、荒木浩東京電力(株)顧問は、ベトナムの原子力政策について電源開発の視点から、岡崎真雄ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長は、ベトナム国営保険会社の民営化の進展状況を、清原武彦産経新聞社会長は、新政権について、北修爾阪和興業(株)社長は食品加工について、佐谷信新日本石油(株)副社長は同社の石油開発で出るガスを電力に回して環境問題に協力しているなど、出席者から問題提起や意見が述べられた。
交通問題もハノイ、ホーチミンでは地下鉄の整備を計画している、原子力発電所は国会の承認を経て2017年に南部で着工するなど、それぞれ詳しく説明を行った。


在日ベトナム大使館にFEC役員を招きあいさつするカップ駐日大使

閉会に際して、湯下博之元駐ベトナム大使が、中国、インドネシア、タイなどと対比してベトナムへの投資は未だ少なく、しかし今後の大きな希望があり、FECの役割は重いと考える」と大使に謝辞を兼ねてのあいさつをし昼食会を終えた。終了後、大使の希望があり大使館の正面玄関で大使とFEC役員が記念撮影を行った。
(注)この昼食会は、第33回FECアセアン問題研究会(ベトナム研究会)として開催された。

出席者

 

(FEC側=11名)
武藤高義副会(カルピス(株)会長)
内藤明人副会長・中部本部長(リンナイ(株)会長)
荒木浩副会長(東京電力(株)顧問・元会長)
岡崎真雄副会長(ニッセイ同和損害保険(株)名誉会長)
清原武彦副会長(産経新聞社会長)

湯下博之日アセアン委員長代行(元駐ベトナム大使)
北修爾理事(阪和興業(株)社長)
佐谷信日中東委員(新日本石油(株)副社長・執行役員国際事業本部長)
辻本喜彦大塚製薬(株)OIAA事業部副事業部長(FEC法人会員)
佐藤博士帝人(株)マーケティング企画室室長(同上)
埴岡和正FEC副理事長・専務理事

(ベトナム側=4名)
チュー・トゥアン・カップ駐日大使
ハー・キム・ゴック経済担当参事官
グェン・カィン・ルォン政治担当参事官
グェン・チュオン・ソン三等書記官・大使秘書官(通訳者)

埴岡副理事長がカップ駐日ベトナム大使と継続的に意見交換

埴岡FEC副理事長は日本とベトナムとの関係強化を図るための諸事業の進め方などについて意見交換するため、毎月定期的にカップ大使らと会い懇談を行っている。
懇談では、ベトナムに進出の日本企業が抱えている諸課題を企業に代わって率直に大使に説明し、ベトナム政府の問題解決への取り組みを要請し、併せてFEC法人会員の企業のベトナムへの新規進出に際しての諸問題を話し合うなど、FECと同大使館とはあらゆる問題を本音で話し合える極めて緊密な関係にあり、ベトナムから来日するベトナム閣僚ら要人とも必ず面談の場が設けられている。


在日ベトナム大使館でカップ大使(右)と埴岡FEC副理事長(左)
(撮影はベトナム大使館による)

ハン・ベトナム労働大臣を招きFEC日越経済労働問題懇談会開催

FEC日アセアン文化経済委員会は7月11日午前、ホテルニューオータニで来日中のグェン・ティ・ハンベトナム労働・傷病兵・社会大臣(国会議員)、ツアン国会議員とカップ駐日大使ら一行8名の代表団を招きFEC日越経済労働問題懇談会を開催した。
委員長の稲森俊介味の素(株)特別顧問・前会長が、「日本企業の進出は多く現在も多数の企業が関心を持っており今後は両国の経済関係はより強化されるであろう」と歓迎あいさつを行った。続いて埴岡FEC副理事長の進行によりハン大臣ら一行とFEC役員らとの間で意見を交換した。稲森委員長は、ベトナムの社会インフラ整備のスピードが中国と対比し遅いと指摘。大臣は「その事実は認める。日本のODAによる整備も進めているが民間ベースによるインフラ整備の協力も必要だ」と答えた。埴岡副理事長の「両国の経済交流を発展させる上で、労働争議と汚職はあってはならない」と述べると、大臣は「そのとおりで昨年12月と今年1月に700社余の外資系企業においてストライキが発生した。但し、日系企業は少数。その要因は、企業側の問題が大きいが併せてベトナムの最低賃金が低すぎるので法を改正して引き上げた。汚職は、党、政府、マスコミが一体となってその撲滅に向けて取り組んでいる」と語った。
さらに埴岡副理事長が「新ベトナム首相は親中派だと日本のマスコミが報道しているが、但しカップ大使は完全否定だが、どうなのか」との問いに、大臣は「外交政策は党が決定しているので、内閣が変わったから変更されることはない。大使からも話があると思う」と述べ、大使は「最近日本の参議院議員の訪問に際し一早く新首相が会い両国の関係は何ら変更されることはないと表明した」と説明し、新首相の初外国訪問は隣国となると大臣が話した。その後、FEC側との意見交換が活発に行われ予定時間の倍を要したので急遽切り上げた。閉会に際して湯下博之FEC日アセアン文化経済委員長代行・元駐ベトナム大使が「大変に多忙な日程の中で出席をいただき、しかも率直に語って下され厚く御礼申し上げる」と閉会あいさつを行った
初めて出席のFEC会員の企業代表者は、「こんなに素直にベトナム政府要人と意見交換ができる場は極めて少ないと思う。出席して良かった」と感想を述べた。

ハー・ティ・キェット・ベトナム婦人会会長を招いて
FEC日越交流懇談会を開催(平成18年6月29日)

FEC日アセアン文化経済委員会は6月29日、ハー・テイ・キエット・ベトナム婦人会長(閣僚)一行を迎えて交流懇談会を東京全日空ホテルで開催した。一行にとり、成田に同日朝到着後直行した最初の会談であった。カップ駐日ベトナム大使が同席し、埴岡FEC副理事長ら役員と女性会員が出迎えて歓迎した。
武藤高義カルピス(株)会長・FEC副会長の歓迎あいさつ
両国関係は近年、十分ではないが緊密化しつつある。両国は国民性の多くの点で共通し、互いに崇高な理念を求めている。本日、ハー会長はじめ女性代表団とカップ駐日大使を招きこの会が催されることは大変にうれしく、来日を心から歓迎する。

本日は女性の社会進出という意味からも率直な意見交換の場として、両国の交流促進の機会としたい。

ベトナム婦人会長
ベトナム婦人協会会長一行に歓迎あいさつをする武藤高義カルピス(株)会長・FEC副会長

ハー・テイ・キエット・ベトナム婦人協会会長のスピーチ要旨
今朝9時半に成田に到着し、その足で当会場に着いた。大変に景色もよく雰囲気のよい懇談会の場に招かれ大変光栄に思う。日本が大変に力強く経済成長を続けていることはよく知られている。日本社会での女性の活躍についても関心が高い。
ベトナムのドイモイ政策の実施において、女性の貢献は高く評価されている。ベトナム婦人協会は、4つの部門があるが、その事業は貧困対策と女性の起業支援である。最近、女性起業家も多く誕生している。さらには汚職追放においても女性の役割に期待されている。
11月にハノイでAPECが開催されるが、関連して女性交流の場を設ける。9月23日から2日間開会するので、FEC女性会員の皆様にも出席してほしい。

湯下博之元駐ベトナム大使・FEC日アセアン委員長代行の閉会あいさつ
本日のような有意義な会を催すことができ大変うれしく思う。両国は互いに大切な国で、現在、二国間は大変に良好であるが、まだまだ余地がある。企業も未だ十分とはいえないが、もっと大切なことは国民レベル、なかんずく女性の相互交流は極めて重要である。

 

カップ駐日ベトナム大使と埴岡FEC副理事長が会談

埴岡和正FEC副理事長は毎月1回、カップ駐日ベトナム大使と会い意見交換を行っている。6月5日と7月6日の両日、在日ベトナム大使館にカップ大使を訪問し会談した。面談では4月のベトナム共産党大会後の同国の基本政策と両国の経済交流促進上の課題について率直な意見を交換した。
大使は、8月にFECの主な役員を同大使公邸に招き昼食をともにして交流を深めたいと語った。

ベトナム工業大臣を招きFEC日越経済懇談会を開催

FECは、世界経済フォーラム(ダボス会議)の第1回東アジア会議に出席のため来日のホアン・チュン・ハイ・ベトナム工業大臣を招き、平成18年6月16日、FEC役員とのFEC日越経済懇談会を開催した。会は、埴岡FEC副理事長の進行で催された。田中(株)クレハ社長ら各社のトップが出席した。
武藤高義カルピス(株)会長・日アセアン委員の歓迎あいさつ
大臣をお招きし開会できることに謝意を表します。近年、日越両国の関係はより強化され、経済分野においても年々深まっている。FECは今後も両国の交流促進にいっそう尽力したい。

ベトナム工業大臣

右列中央がハイ・ベトナム工業大臣

ハイ工業大臣のあいさつ
近年両国関係が飛躍的に発展していることは慶ばしい。FECの役割を高く評価する。政府を代表し、日本政府と国民の皆様に深く謝意を表す。日本はベトナムへの最大のODA供与国であり、民間の投資も最大である。わが国の経済発展には日本は欠かせない。資金だけではない。ノウハウ、技術、そして文化交流では、日本国民の勤勉さ、創造力も大変に勉強になる。
ベトナム政府の現在の政策は不十分な点もある。特に行政改革等の改革は今後も強力に進める。そして、行政機構の透明性、汚職の追放に力を入れる。
わが国の首相、副首相は常に日本との関係強化を強調している。それは経済のみならず、文化面においても同様である。

 

(質疑応答)
田中宏㈱クレハ社長が、ベトナムの電力等のインフラについて質問。大臣は率直にその状況を語り、電力不足に際しては直ぐに手を打ったことなどを説明した。
続いて、間宮忠敏日本郵船(株)特別顧問が、港湾整備などについて質問。大臣は日本のODAを使って港の整備を進めている、さらには民間資金も大いに活用し、インフラの整備に当たりたいと強調した。

湯下大使が、両国関係は順調で、ベトナム側が人の話をよく聞くことがすばらしい、先程のインフラに関しての大臣の説明の中で、電力問題なども直ぐに手を打ったという事例が今後においてもよい結果をもたらす。ストライキに日本企業が巻き込まれるなどがあったが、直ぐに手を打ったことが大事だ、とコメント。
大臣からは、あのときは中央政府は省政府に対して速やかに解決するようにと指示を行った、日本企業は待遇も良いと思っている、と回答した。

ベトナム計画投資大臣を招きFECベトナム投資セミナーを開催

FECはかねてより在日ベトナム大使館と協力し、両国の経済交流促進のための事業を実施。その一環として5月24日、在日ベトナム大使館でFEC日アセアン文化経済委員会と同大使館との共催によるベトナム投資セミナーを開催した。セミナーには、ベトナムからフック計画投資大臣と同省局長ら幹部とカップ駐日大使らが、FECからは副会長の武藤高義カルピス(株)会長、元駐ベトナム大使の湯下博之FEC日アセアン文化経済委員長代行とFEC法人会員及び非会員の80社の企業代表者を含む100名が出席した。

 
 ヴォー・ホン・フック計画投資大臣は、「本日のセミナーがFECと在日ベトナム大使館の協力を得て開催できることを感謝する。20年のドイモイ政策の総括を兼ねての今春のベトナム共産党大会で、2002〜2010年の平均8%の経済成長を目標とした新経済政策と、本年7月に施行の新投資法が制定された。この5年の経済成長は7.2%で昨年は7.5%であった。新経済政策に基づいて、(1)国有企業の民営化、(2)民間企業の活力促進、(3)対外関係の強化、(4)市場経済促進などを柱として実施する。特に日本の企業の投資を歓迎する。今日は互いに率直な意見を交換する場としたい」と力強いあいさつを行った。
大臣のあいさつを受けてブイ・ハー計画投資省総合問題局長は「新経済政策の策定に際しては、初めてのことだが公開で行い、内外関係者の意見を聞くなど大改革を行った」と述べ、ベトナム投資環境・政策の詳細について説明を行った。続いて担当次長がビデオを使用して政策、法令などを説明した。
質疑応答に入り、港湾等インフラ整備、情報開示、金融・証券などの各質問に対しては、その説明のすべてに大臣自身が当たり、補充説明に担当局長が当たった。答弁で大臣は、事実は素直に認めるなどの人柄もあって、参会の企業関係者には好印象を持って受け止められた。説明はベトナムの行政改革にも触れ、投資家のための改革として投資法、企業法が採択され、WTO加盟のこともあり国際基準に基づくものであことを強調した。さらには日越投資協定が両国政府によって調印されて以来、日本からの投資が実績ベースでその伸び第1位であることも指摘した。
 投資セミナーの終了後、FEC副会長の武藤高義カルピス(株)会長は、東京全日空ホテルでフック・ベトナム計画投資大臣一行を招いて夕食懇談会を開催した。写真左から武藤会長、フック大臣、稲森俊介AIS理事長、カップ駐日ベトナム大使。

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